ガソリン車とハイブリッド車の特徴を細かく比較!結局どっちがいい?

2026.08.31
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ガソリン車と比べて、ハイブリッド車は燃費性能が1.5〜2倍高い一方、車両価格は数十万円高くなる傾向があります。動力の仕組みや税金の違い、向いている人の特徴、電気自動車という選択肢まで比較して解説します。

ガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶべきか、迷う方も多いのではないでしょうか。動力の仕組みから燃費、走行性能、税金まで、両者には知っておきたい違いがいくつもあります。イメージだけで選んでしまうと、あとから気づくことも意外と多いものです。

この記事では、ガソリン車とハイブリッド車それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理し、車選びに役立つ判断材料を紹介します。あわせて、プラグインハイブリッド車や電気自動車という選択肢についても触れていきます。

【特徴比較】ガソリン車とハイブリッド車は何が違う?

ガソリン車とハイブリッド車の違いを知るには、それぞれの特徴を具体的に見ていくことが大切です。ここでは、代表的な7つの観点から両者の特徴を比較していきます。

動力や仕組みの違い

ガソリン車は、ガソリンを燃料とするエンジンのみで走行します。空気とガソリンの混合気をエンジン内で燃焼させ、そのエネルギーを動力に変える仕組みです。

一方、ハイブリッド車は、ガソリンエンジンとモーターの両方を搭載しています。発進時や低速走行時にはモーターを、速度が上がるとエンジンを使うというように、場面に応じて動力を切り替えられる点が特徴です。

さらに、ブレーキをかけたときに発生するエネルギーを電気としてためる「回生ブレーキ」も備えています。自転車のライトが車輪の回転で発電するのと同じように、減速時のエネルギーを無駄にせず活用できる仕組みです。

なお、使用するガソリンの種類は、ガソリン車と変わりません。給油の手間が特別に増えるわけではないので、その点は安心してよいでしょう。

燃費性能の違い

燃費性能を比較する際には以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

1. ハイブリッド車のほうが基本的に燃費性能は優れている
モーター駆動の割合が高い市街地の走行では、ハイブリッド車のほうがとくにガソリンの消費を抑えやすい傾向があります。同じ車種でガソリン車とハイブリッド車を比べると、燃費が1.5倍から2倍近く変わるケースもあります。国土交通省の「自動車燃費一覧」では、車種・グレードごとの燃費値を確認できるため、検討中の車があれば実際の数値を見比べてみるとよいでしょう。

2. 走行距離によって異なる
日々の走行距離が長いほど、ハイブリッド車の燃費のよさを実感しやすくなります。反対に、走行距離が短いと、燃費の差によるガソリン代の節約効果を実感しにくいといえます。

3. 高速道路では燃費の差が縮まる
高速道路では、ハイブリッド車もモーターではなく、ガソリンエンジンで走る時間が長くなります。このため、ガソリン車とハイブリッド車の燃費の差が縮まりやすい傾向があります。

出典:国土交通省「自動車の燃費基準について」

走行性能の違い

走行性能には、それぞれに異なるよさがあります。どちらが優れているというよりも、ライフスタイルや日々の運転で重視するものに合わせて、自分に適した車を選ぶことが大切です。

●ハイブリッド車
モーターとエンジンの特性を生かしたスムーズな走行性能が特徴です。
モーターは、発進時や低速域で大きな力を発揮しやすいため、信号待ちからのスタート時など、エンジン音を出さずに静かに滑らかに発進できます。また、高速道路への合流など、瞬発力が求められる場面では、エンジンとモーターが力を合わせて車を動かすため、アクセルを踏んだときにスムーズかつ力強く加速できるのも特徴です。

●ガソリン車
モーターや大型のバッテリーを搭載しない分、車両が軽く仕上がることから、軽快なハンドリングが楽しめます。アクセルを踏んだときの反応やエンジン音の変化を感じながら運転したい方には、ガソリン車ならではの魅力がより実感できるでしょう。 また、ハイブリッド車よりもガソリン車のほうが車種の選択肢が広い点もメリットです。

走行音の違い

走行時の静かさを比べると、ハイブリッド車のほうが静粛性に優れています。モーターだけで走行している間は、エンジン音がほとんど発生しないためです。

ただし、走行音が静かすぎることで、歩行者が車の接近に気づきにくくなるという課題もあります。そのため、ハイブリッド車には、接近を知らせる車両接近通報装置の搭載が義務付けられており、低速走行時に自動で音を発して周囲に接近を知らせる仕組みになっています。

出典:国土交通省「『ハイブリッド自動車等の車両接近通報装置』及び『前照灯の自動点灯機能』を義務付けます。」

環境性能の違い

環境性能とは、自動車が環境に与える負荷の大きさを示す指標です。主にCO2の排出量や燃費などの項目から評価されます。

環境性能の面では、ハイブリッド車のほうが優れている傾向があります。ガソリン車より燃費性能が高く、CO2の排出量を抑えられる車種が多いからです。

ハイブリッド車は、発進や加速時にモーターがエンジンを補助することで、燃料の消費を抑えています。信号待ちなどの停車中にエンジンを自動で止める仕組みも備わっており、無駄なアイドリングによる燃料消費を減らせるのも特徴です。

環境への配慮は、これからの時代に長く安心して乗り続けるための視点としても重要です。CO2排出量が少ない車を選ぶことは、将来を見据えた車選びのひとつの基準になるでしょう。

売買価格の違い

車両価格を比較すると、ガソリン車のほうが購入しやすい価格に設定されている傾向があります。新車購入時の価格差は、車種によって数十万円ほど生じることもあります。

ただし、中古車市場では、ハイブリッド車の売却価格が高い傾向にあります。そのため、売却時には購入時の価格差が縮まりやすいといえます。購入時の価格だけでなく、将来売却するときの価値まで含めて比べてみると、車選びの見え方が変わってくるでしょう。

税金の違い

税金の面でも、ガソリン車とハイブリッド車には違いがあります。国が定める燃費基準や排出ガス性能を満たす車には、自動車重量税を軽減・免税する「エコカー減税」が適用されます。

ハイブリッド車もガソリン車も、燃費基準の達成度や排出ガス性能の要件に応じて対象になりますが、電気自動車やプラグインハイブリッド車などは、より手厚い優遇を受けられます。

また、購入した翌年度の自動車税・軽自動車税を軽減する「グリーン化特例」もあります。ただし、この軽減措置は電気自動車やプラグインハイブリッド車が中心です。通常のハイブリッド車は、軽減の対象に含まれていない点に注意が必要です。

一方、新車登録から一定年数が経過した車にかかる税金の重課については、ハイブリッド車は対象外とされています。税制は制度改正によって内容が変わることがあるため、購入を検討する際は、最新の情報を確認するとよいでしょう。

出典:国土交通省「エコカー減税(自動車重量税)の概要」

 出典:国土交通省「自動車税のグリーン化特例の概要」

こちらの記事では、車の年間維持費について解説しています。 各費用の具体的な金額や家計の負担を抑える節約術も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

ガソリン車のメリット・デメリット

前章を踏まえて、ここではガソリン車ならではの強みと注意したいポイントを整理します。

ガソリン車のメリット

1. 車両価格を抑えやすい
構造自体が比較的シンプルなため、車両価格を抑えやすい点は大きな魅力です。購入時の初期費用を抑えられれば、その分をほかの用途に回す余裕も生まれます。メンテナンスもしやすいことから、整備費用も抑えやすい傾向があります。

2. 車種のラインナップが豊富
スポーツモデルやマニュアル車、4WD車など、ハイブリッド車ではそろいにくいタイプの車も選びやすくなっています。

ガソリン車のデメリット

1. 燃料費がかさみやすい
ガソリン車は、ハイブリッド車と比べて燃費性能が劣るため、ガソリン価格が上昇すると燃料費の負担も大きくなりやすい点に注意が必要です。 ガソリン価格は時期によって変動するものです。日ごろから給油のタイミングやお得な支払い方法を意識しておくことも、出費を抑えるポイントになります。

2. 税制優遇を受けにくい車種がある
ガソリン車は、エコカー減税などの税制優遇を受けにくい車種もあります。そのため、ハイブリッド車と比べて維持費が高くなる場合があります。長距離を走ることが多い方や、同じ車に長く乗り続けたい方は、燃料費や税金を含めた維持費を考慮して選ぶとよいでしょう。

ハイブリッド車のメリット・デメリット

続いて、ハイブリッド車の特徴をメリット・デメリットの両面から見ていきましょう。

ハイブリッド車のメリット

1. 燃料代を抑えやすい
ハイブリッド車の一番の魅力は、燃料代を抑えやすいことです。モーターとエンジンを効率よく切り替えて走行するため、日々のガソリン代を節約しやすくなります。

2. 非常時の電源として活用できる
非常時給電システムを搭載した車種であれば、災害などで停電した際にも、車から家庭用の電化製品へ電気を供給できます。目安として、AC100Vで、消費電力の合計が1,500W程度までの電気製品を使用できる車種もあります。もしものときの備えとしても心強い存在です。

ハイブリッド車のデメリット

1. 車両価格が高い傾向がある
ハイブリッド車には、車両価格が高めであるというデメリットがあります。エンジンやモーター、バッテリーなどの複雑な機構を搭載している分、製造コストがかかりやすいためです。

2. 駆動用バッテリーの交換に費用がかかる
駆動用バッテリーは消耗品であり、交換が必要になった場合には、十数万円から数十万円程度の費用がかかることがあります。
バッテリーの寿命は走行環境やメンテナンスの状況によって変わるため、一概に何年、何万kmとは言い切れません。定期的な点検を受けていれば、長期間にわたって使い続けられるケースもあります。

結局どっち?ガソリン車・ハイブリッド車それぞれが向いている人の特徴

ここまでの内容を踏まえ、それぞれの車がどのような人に向いているのかを整理します。ご自身の使い方に照らして、判断材料にしてみてください。

なお、ハイブリッド車とガソリン車の価格差は、ガソリン代だけで比較すると縮まりにくい場合があります。しかし、税制上の優遇や中古車としての売却価格まで含めたトータルコストで見ると、両者の差がもう少し縮まることもあります。

走行距離や燃料代だけでなく、税金や売却時の価格なども含めて総合的に比較しましょう。住宅費や子どもの教育費など、今後の家計にかかる支出も見据え、無理なく維持できるかも考えて選ぶことが大切です。

ガソリン車が向いている人の特徴

1. 年間の走行距離が短い人
一般社団法人日本自動車工業会の調査では、乗用車の年間走行距離の平均は約4,140kmです。この数字を基準に考えると選びやすくなります。年間走行距離が少ない場合、ハイブリッド車との燃費の差を実感しにくいため、購入費用を抑えられるガソリン車のメリットを活かしやすくなります。

2. 短期間で乗り換える予定がある人
乗り換えまでの期間が短い場合は、燃料代の節約だけではハイブリッド車とガソリン車の車両価格差を埋めきれない可能性があります。そのため、初期費用を抑えられるガソリン車が選択肢になりやすいでしょう。

3. 運転する感覚そのものを楽しみたい人
また、マニュアル車、4WD車など、特定の車種にこだわりたい方にも向いています。ラインナップの豊富さは、ガソリン車ならではの強みといえます。

出典:一般社団法人 日本自動車工業会「2025年度乗用車市場動向調査」

ハイブリッド車が向いている人の特徴

1. 長距離運転の機会が多い人
年間走行距離が多いほど燃料費の差が積み上がるため、ハイブリッド車のメリットを得やすくなります。
一般社団法人日本自動車工業会の調査では、乗用車の走行距離は月平均345km、年間に換算すると約4,140kmです。通勤に使わず、買い物や送迎が中心であれば、これに近い水準にとどまることも多いでしょう。

2. 同じ車に長く乗り続けたい人
車両価格の差は、燃料代や税金などのトータルコストで少しずつ縮まる傾向があるため、長く乗るほどハイブリッド車の恩恵を受けやすくなります。

たとえばガソリン価格が1L=170円、ガソリン車の燃費が19.9km/L、ハイブリッド車の燃費が26.6km/Lの場合、1kmあたりの燃料費の差は以下のとおり約2.15円です。

ガソリン車:170円 ÷ 19.9km/L = 約8.54円/km
ハイブリッド車:170円 ÷ 26.6km/L = 約6.39円/km
差額:8.54円 − 6.39円 = 約2.15円/km

車両価格の差を30万円とすると、燃料費だけで回収するには、のべ約14万kmを走る必要がある計算です。年間1万kmなら14年、年間2万kmなら7年が目安になります。

ここに税制上の優遇や、売却時の価格差が加わります。年間走行距離が1万kmを超え、10年近く乗り続ける想定であれば、ハイブリッド車を選ぶ意味が出てくるでしょう。

3. 車内の静かさを重視する人
ハイブリッド車の魅力のひとつが走行音の静かさです。同乗する家族にもより快適に過ごしてもらいたいと考えている方、運転中の落ち着いた雰囲気を大切にしたい方に、ハイブリッド車は向いているといえます。

出典:国土交通省「自動車燃費一覧(令和8年3月)」
出典:総合資源エネルギー調査会「総合資源エネルギー調査会省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会自動車判断基準ワーキンググループ・ 交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会自動車燃費基準小委員会 合同会議 とりまとめ(燃費表示方法) 」

ガソリン車・ハイブリッド車以外の選択肢

ここまでガソリン車とハイブリッド車を比較してきましたが、車選びの選択肢はこの2つだけではありません。プラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)という選択肢についても解説します。

プラグインハイブリッド車

プラグインハイブリッド車は、ハイブリッド車の仕組みに加えて、外部からの充電に対応した車です。通常のハイブリッド車と比べて、バッテリーにためた電気だけで走行できる距離が長いのが特徴で、車種によっては60〜90km程度まで電気だけで走行できるものもあります。

日常のちょっとした移動は電気だけでまかない、長距離の移動時にはガソリンエンジンを使うといった使い分けができます。いわば、電気自動車とハイブリッド車のよいところをあわせ持った選択肢といえるでしょう。

ガソリン車やハイブリッド車からの乗り換え先として、環境性能と使い勝手のバランスを重視したい方から注目されています。

電気自動車(EV)

電気自動車は、ガソリンをまったく使わず、電気だけで走行する車です。走行中に排出ガスを出さないため、環境性能に優れています。満充電での走行距離は車種によって幅がありますが、200〜500km程度に及ぶモデルもあり、普段使いには十分な距離を確保しやすくなっています。

さらに、EVはV2Hと呼ばれる機器と組み合わせることで、ためた電気を家庭で使えるようになります。いわば「走る蓄電池」としての活用です。停電などのときにも、車にためた電気を家庭用の電力として使えるため、非常用電源としても役立ちます。

イデックスでんきのマーケットプランのように、電力の市場価格に連動するプランを選び、電気料金が下がりやすい時間帯にあわせて充電すれば、電気代を抑えながら車を活用することも可能です。

こちらの記事では、電気自動車の充電料金について解説しています。 ガソリン車との年間コストの違いや料金を抑える時間帯も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

ガソリン車とハイブリッド車には、それぞれ異なるメリットがあります。

購入費用を抑えたい方や、車種の選択肢・運転する楽しさを重視したい方にはガソリン車、走行距離が長く、日々の燃料代を抑えたい方にはハイブリッド車が向いているでしょう。充電環境や使い方によっては、プラグインハイブリッド車や電気自動車も選択肢になります。

大切なのは、車両価格だけで判断するのではなく、燃料費や税金、将来の売却価格なども含めて、自分の使い方に合った1台を選ぶことです。

また、車を購入したあとの維持費をどう抑えるかも、長く乗り続けるうえでは重要なポイントです。ガソリン車やハイブリッド車なら日々の燃料費、EVやPHEVなら充電にかかる電気代にも目を向けてみましょう。

イデックスでんきでは、イデックスグループのサービスステーションとあわせて利用することで、給油と電気の両方をお得に利用できるサービスをご用意しています。車のエネルギーも暮らしのエネルギーもまとめて見直せるため、毎月の負担を抑えたい方はぜひご活用ください。 

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