電気自動車の充電料金はいくら?自宅・外出先別の目安&ガソリン車との比較

2026.08.04
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電気自動車の充電料金は、自宅なら満充電で約600〜3,000円、月額は約2,000円が目安です。外出先の普通・急速充電、自宅設備費、ガソリン車との年間コスト差、料金を抑える時間帯やV2H活用まで解説します。

電気自動車の購入を検討するとき、多くの人が気になるのが充電料金ではないでしょうか。ガソリン車と比べてどのくらいお得なのか、自宅と外出先では料金がどう違うのかなど、さまざまな疑問があります。

とくに、日々の走行距離が多い方や、社用車の導入・運用コストを見極めたい経営者の方にとっては、充電料金の実態を把握しておくことが大切です。

本記事では、電気自動車の充電料金の仕組みから、自宅・外出先それぞれの料金の目安、ガソリン車との比較、料金を抑えるコツまでわかりやすく解説します。

電気自動車の充電料金とは|仕組みと料金の目安

電気自動車を検討するうえで、まず押さえておきたいのが充電料金の仕組みです。ここでは、料金がどのように決まるのか、1回あたりと月額の目安について整理します。

充電料金の決まり方

電気自動車の充電料金は、基本的に「電力量料金単価×充電した電力量」で決まります。バッテリー残量が0%の状態から満充電にする場合は、バッテリー容量がおおよその計算基準になります。

電力量料金単価とは、1kWh(キロワット時)の電気を使うのにかかる料金のことです。バッテリー容量は車種によって異なり、軽自動車タイプのEVで20kWh前後、普通車タイプで40〜90kWh程度が目安となっています。

同じ車種であっても、契約している電力会社やプランによって電力量料金単価は変わります。そのため、充電料金を抑えるには、バッテリー容量だけでなく、どの電力会社のどのプランを選ぶかも重要です。

なお、電力量料金単価は一律ではなく、電力会社やプランによって「時間帯にかかわらず一定」のものと「時間帯によって単価が変わる」ものに分かれます。

後者には、夜間の単価が安くなるプランや、市場価格に連動して単価が変動するプランなどがあります。充電する時間帯を工夫できるかどうかによって、実際の負担額が変わる場合もあるでしょう。

1回・月額の料金目安

自宅で充電する場合、バッテリー残量0%から満充電までにかかる料金は、車種によって600円〜3,000円程度が目安です。バッテリー容量が小さい軽EVほど料金は安くなり、大容量バッテリーを搭載した車種ほど高くなる傾向があります。

ただし、実際には毎回0%から満充電にするケースは少なく、走った分だけ継ぎ足して充電するのが一般的です。そのため、日常的な1回あたりの充電費用は、数百円程度に収まることも珍しくありません。

月額の充電料金は、月間走行距離362km、電費6km/kWh、電力量料金単価31円/kWh程度として、次のように計算できます。

● 362km÷6km/kWh=60.3kWh
● 60.3kWh×31円/kWh=約1,870円

このため、1か月の充電料金は2,000円前後が目安です。

もちろん、実際の金額は走行距離や車種、契約している電力プランによって変動します。条件によっては、ガソリン車よりも走行にかかるエネルギー費用を抑えられる場合があります。

電気自動車を自宅で充電する場合の電気代と方法

電気自動車は、基本的に自宅での充電を中心に考えるとよいでしょう。外出先での充電と比べて料金を抑えやすく、自宅にいる間に充電できる手軽さもあります。ここでは、自宅充電にかかる電気代の目安と、料金を抑えやすい電力プランについて解説します。

自宅充電にかかる電気代の目安

自宅充電の電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価である31円/kWhを用いると、車種ごとのバッテリー容量に応じて次のように試算できます。

● 軽EVタイプ(バッテリー容量20kWh程度):満充電で約620円
● コンパクトタイプ(バッテリー容量40kWh程度):満充電で約1,240円
● 普通車タイプ(バッテリー容量60kWh程度):満充電で約1,860円
● 大型SUVタイプ(バッテリー容量90kWh程度):満充電で約2,790円

ガソリン車の給油費用は、燃料タンクの容量や給油量、ガソリン価格によって異なるため、1回あたりの金額だけで単純に比べることはできません。

ただし、同じ距離を走るために必要な費用で比較すると、自宅充電を中心に利用する電気自動車は、ガソリン車より走行コストを抑えられる場合があります。

なお、自宅充電を始めるには専用の充電設備を設置する必要があり、初期費用がかかります。一般的な200Vのコンセントタイプであれば、機器代と工事費を合わせて5万円〜20万円程度が目安です。

ただし、分電盤から設置場所までの距離や配線方法、住宅の電気設備などによって、費用は変わります。

戸建て住宅であれば比較的導入しやすい一方、集合住宅では、駐車場への設備設置について管理組合や管理会社の承認が必要になる場合があります。

自宅充電を導入するときは、月々の電気代だけでなく、初期費用とのバランスを踏まえて検討することが大切です。車両にかかるコストを合理的に見極めるのであれば、充電設備の設置費用を含め、長期的にどの程度のメリットがあるかを確認するとよいでしょう。

電力プランと充電時間を工夫した自宅充電

電気料金プランのなかには、夜間の電力量料金単価が割安に設定されているものがあります。日中は仕事や外出で家を空けることが多く、夜間に充電時間を確保しやすい方にとっては、夜間プランの活用が料金を抑える方法のひとつです。

ただし、充電料金が安くなる時間帯は、電力プランによって異なります。夜間の単価があらかじめ安く設定されているプランがある一方、市場価格に連動して電力量料金単価が変動するプランもあるためです。

そのため、必ずしも夜間の電気料金が安いとは限りません。市場連動型のプランでは、地域や電力の需給状況によって、昼間の単価が安くなることもあります。

たとえば、イデックスでんきの「マーケットプラン」は、電力の市場価格に連動して、30分ごとに電力量料金単価が変わる仕組みを採用しています。

太陽光発電の普及が進む九州エリアでは、太陽光発電の出力が増える日中に市場価格が下がりやすい傾向があるため、日中に充電することで電気代を抑えられる可能性があります。

日中に在宅していることが多い方や、九州エリアで電気自動車を利用する方には、単価が固定されたプランよりも、市場連動型のプランのほうが合う場合もあるでしょう。一方で、電力の需給がひっ迫したときや燃料価格が高騰したときは、市場価格が上がり、電気料金が高くなる可能性もあります。

充電する時間を調整できるかどうかや、家庭で電気を多く使う時間帯を確認したうえで、ご自身の生活スタイルに合うプランを比較することが大切です。

外出先で充電する場合の料金と充電できる場所

電気自動車は自宅充電が基本ですが、遠出をするときや自宅に充電設備がない場合には、外出先での充電も欠かせません。外出先での充電は、自宅充電と比べて割高になりやすいものの、短時間で充電できる設備もあり、時間を有効に使いたいビジネスシーンでも心強い選択肢となります。

ここでは、外出先で充電する場合の料金体系と、主な充電スポットについて解説します。

普通充電と急速充電の料金の違い

外出先の充電には、大きく分けて普通充電と急速充電の2種類があります。それぞれの料金や特徴は、次のとおりです。

● 普通充電:充電した電力量(kWh)や利用時間に応じて料金がかかる仕組みが多く、比較的安価に利用できます。ただし、満充電までに数時間から十数時間かかるため、長時間駐車できる場所での利用に向いています。

● 急速充電:短時間で多くの電気を補給できる反面、分単位の時間課金制が多く、割高になりやすい傾向があります。ただし、充電サービスによっては、充電した電力量に応じて料金が決まるkWh課金を採用している場合もあります。

また、急速充電は熱の発生を伴うため、充電効率が普通充電よりも低くなる点にも注意が必要です。自宅の普通充電は85〜90%程度、急速充電は70〜80%程度の効率とされていますが、実際の数値は車種や充電環境などによって異なります。

充電にかかる時間にも大きな差があります。普通充電は満充電まで数時間から十数時間かかるのに対し、急速充電は、対応する車種や充電器であれば、バッテリー容量の80%程度まで30分前後で充電できる場合があります。

ただし、実際の充電時間は車種や充電器の出力、バッテリーの残量や温度などによって異なります。また、充電スポットによっては順番待ちが発生することもあるため、時間に余裕を持って利用することが大切です。

外出先での短時間の継ぎ足し充電には急速充電が便利ですが、時間に余裕があるときは普通充電を選ぶことで、コストを抑えられるでしょう。

外出先の充電スポットと料金体系

外出先の充電スポットは、高速道路のサービスエリア・パーキングエリア、商業施設、ガソリンスタンド系列の充電サービスなど、さまざまな場所に設置されています。

高速道路のサービスエリアでは、移動中に利用しやすい急速充電器が、ショッピングモールやコンビニエンスストアなどの商業施設では、買い物中に利用できる普通充電が用意されていることが多く、利用シーンに応じて選べる点が特徴です。

料金体系はスポットによって異なり、月額料金を支払って利用時の料金を抑える会員制プランと、月額料金がかからず、利用するたびに料金を支払う都度払いプランに大きく分かれます。

外出先での充電頻度が高い方は会員制プラン、たまにしか利用しない方は都度払いプランのほうが、トータルコストを抑えやすい傾向があります。どちらが得になるかは、月にどのくらい外出先で充電するかをもとに判断するとよいでしょう。

都度払いのなかには、充電カードを使わず、スマートフォンアプリやクレジットカードで決済できるサービスもあります。会員登録や月額料金を避け、必要なときだけ充電したい方には、こうしたサービスが便利です。

法人として車両を運用する場合は、外出先での充電にかかる時間とコストのバランスを踏まえ、急ぐときは急速充電、余裕があるときは普通充電というように、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

電気自動車とガソリン車の料金と維持費の比較

電気自動車を検討するうえで、もっとも気になるのがガソリン車との費用比較ではないでしょうか。ここでは、同じ走行距離で比較した燃料費と、税制なども含めた年間の維持費について整理します。

同じ走行距離での燃料費の比較

年間1万kmを走行した場合の、電気自動車とガソリン車の燃料費は次のとおりです。電気自動車の電力量料金単価には、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価の31円/kWhを使用しています。

車種電費・燃費単価年間の計算式年間の燃料費
電気自動車6 km/kWh31 円/kWh10,000km ÷ 6km/kWh × 31円/kWh約 51,700 円
ガソリン車15 km/L170 円/L10,000km ÷ 15km/L × 170円/L約 113,300 円


この条件では、電気自動車の燃料にあたる費用は、ガソリン車の半分以下に抑えられる計算です。年間では約6万円の差が生じるため、長く乗るほど費用面でのメリットは大きくなるでしょう。

ただし、実際の費用は、契約している電力プランやガソリン価格、車種ごとの電費・燃費、走行状況などによって変わります。表の金額は、一定の条件をもとにした目安としてとらえてください。

年間でみた維持費の差

燃料費に加えて、税制面でも電気自動車には優遇措置が設けられています。

ガソリン車の自動車税種別割は排気量に応じて税額が変わります。電気自動車には排気量1L以下の区分と同じ税額が適用されます。また、登録時期や車種などの条件を満たせば、自動車重量税の免税・軽減措置を受けられる場合があります。

また、電気自動車はエンジンを搭載していないため、エンジンオイルやオイルフィルターの交換が必要ありません。そのため、ガソリン車と比べて、日常的なメンテナンス費用を抑えやすいという特徴があります。

車両価格そのものはガソリン車よりも高くなる場合が多いものの、燃料費や税金、メンテナンス費用の差額を積み重ねることで、購入時の価格差を縮められる可能性があります。

たとえば、車両価格の差額が60万円程度の場合、年間6万円前後の燃料費差だけで単純計算すると、差額に相当する金額に達するまでの期間は約10年です。

税制優遇やメンテナンス費用の差もありますが、適用される税額や整備費用は車種、登録時期、使用状況などによって異なるため、必ずしも一定の期間で差額を回収できるとは限りません。

車両にかかる費用を見極める際は、購入時の価格だけでなく、燃料費や税金、充電設備費、メンテナンス費用などを含め、総額で判断することが大切です。

こちらの記事では、車の維持費について解説しています。 年間でかかる維持費の具体的な項目や節約方法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

電気自動車の充電料金を安く抑える節約のコツ

ここまで見てきたとおり、電気自動車の充電料金は、充電する時間帯や場所を工夫することで抑えられる可能性があります。

最後に、料金プランや充電場所の見直しと、自宅充電設備の活用という2つの視点から、具体的な節約のコツを紹介します。

料金プランと充電場所の見直し

充電料金は「いつ充電するか」によっても変わります。市場価格に連動して電力量料金単価が変動するプランであれば、価格が安い時間帯を選んで充電することで、電気代を抑えられる可能性があります。

とくに、太陽光発電の導入が進む九州エリアでは、発電量が増える日中に市場価格が下がりやすい傾向があります。

イデックスでんきの「マーケットプラン」のように、市場価格に連動した料金体系のプランであれば、こうした九州エリアならではの特徴を生かしやすいでしょう。

日中に在宅していることが多い方や、店舗・事務所の営業時間中に充電できる場合は、価格の安い時間帯に充電することで、月々の電気代を抑えやすくなります。ただし、市場価格が上がる時間帯には電気料金も高くなるため、料金単価を確認しながら充電時間を調整することが大切です。

また、外出先での充電が多い方は、自宅充電と組み合わせて充電場所を見直すことも有効です。普段よく立ち寄る場所に普通充電スポットがあれば、そちらを優先して利用することで、割高になりやすい急速充電の利用回数を減らせます。

V2Hを活用する

自宅充電をより有効に活用する方法として、V2H(Vehicle to Home)の導入も選択肢のひとつです。

V2Hを導入すると、電気自動車のバッテリーに蓄えた電気を家庭内で使用できるようになります。電気代が安い時間帯に充電し、高い時間帯に家庭で使うなど、電気自動車のバッテリーを家庭用蓄電池のように活用できます。

市場価格が安い時間帯に充電し、価格が高い時間帯に電気自動車から家庭へ給電することで、電力会社から購入する電力量を減らせる可能性があります。

ただし、充放電時には一定の電力損失が生じるほか、V2Hの利用には対応車種と専用機器が必要で、導入費用もかかります。使用する電力量や利用期間を踏まえ、費用対効果を確認したうえで検討しましょう。

まとめ

電気自動車の充電料金は、自宅充電を中心にしながら、充電する時間帯や場所を工夫することで抑えられる可能性があります。車種や走行距離、契約する電力プランによって費用は異なるため、ご自身のライフスタイルに合った充電方法を選ぶことが大切です。

イデックスでんきの「マーケットプラン」は、市場価格に応じて電力量料金単価が変動するため、料金が安い時間帯に充電することで、充電料金を抑えられる可能性があります。また、電気料金に応じてdポイントまたはWAON POINTがたまるほか、イデックスクラブカードで支払うと割引を受けられます。

解約金もかからないため、電気自動車の利用や電力プランの見直しを検討している方は、マーケットプランの特徴を確認し、ご自身の暮らしに合うか検討してみてはいかがでしょうか。

イデックスでんきの「マーケットプラン」について、 詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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