エアコンのつけっぱなしは本当に節電になるのかパターン別にしっかり解説

2024.04.02
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「エアコンをつけっぱなしにする方が節電になる」と聞いたことがある方も多いでしょう。

しかし、それは根拠のある説明でしたか?
テレビやSNSで多くの人が言っていることだからといって、すべてが正しいとは限りません。

そこで本記事では「エアコンをつけっぱなしにする方が節電になるの?」の疑問にお答えするために、実験結果を参考に解説します。

パターン別に節電になるかどうか、つけっぱなし以外で節電する6つのコツについても説明しているため、光熱費を抑えたい方はぜひ参考にしてください。

1. エアコンのつけっぱなしは本当に節電になる?

エアコンをつけっぱなしにする方が、頻繁にスイッチを入れるよりも節電できる話は有名です。

しかし、本当に節電になるかどうかは状況によって異なります。

そこで、エアコンをつけっぱなしにすると本当に節電になるかどうか、ダイキン工業の実験結果を用いて解説します。
実験結果を参考にして、節電につなげましょう。

なお、解説しているのは夏の実験結果です。
暖房の実験結果は、次の章で解説しています。

1-1. 9時から18時の場合

引用:ダイキン工業「mission5-1 つけっぱなしがお得という説は本当なのかを検証せよ!

上のグラフは、エアコンを30分ごとにこまめに入り切りした場合と、つけっぱなしにした際の消費電力の推移を比較したものです。
最初の3時間はあまり差がないように見えますが、12時以降の消費電力量に差が開いていることがわかります。

このことから、昼間の気温が高い夏はつけっぱなしの方がお得であることがわかります。
特に夏は外気温との差が大きくなるため、つけっぱなしがおすすめです。

1-2. 18時以降の場合

引用:ダイキン工業「mission5-1 つけっぱなしがお得という説は本当なのかを検証せよ!

上のグラフは、18時以降にエアコンを30分ごとにこまめに入り切りした場合と、つけっぱなしにした状態を比較したものです。
こちらも最初の3時間はあまり差がみられませんが、22時前を起点に「つけっぱなし」にすると消費電力が高くなっていることがわかります。

これは、エアコンの起動時の消費電力量が小さくなったためです。
夏は18時以降気温が下がるため、つけっぱなしにするよりもこまめに電源を入れたり切ったりすると消費電力が少なく、節電になります。

2. 【パターン別】エアコンをつけっぱなしにするとどのくらい節電になる?

次に、暖房で「つけっぱなし」にした場合と「こまめに入り切り」した場合、どのくらいの節電になるかをパターン別に解説します。
夏は日中つけっぱなし、夜はこまめに入り切りすると節電になりますが、冬はどうなるのでしょうか?

2-1. 30分間隔で電源を入れたり切ったりした場合

 
時間帯「つけっぱなし」30分間隔で「こまめに入り切り」
消費電力量[kWh]電気代換算[円]消費電力量[kWh]電気代換算[円]
深夜~早朝 23:00~06:005.0
1358.5230
日中 06:00~18:007.8 21111.2302
夜間 18:00~翌日23:003.3 894.2113

引用:ダイキン工業「mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?

上の表は、暖房を30分間隔でこまめに入り切りした場合と、つけっぱなしにした場合の消費電力を時間別に示したものです。
比較すると、暖房を入れっぱなしにするとこまめに入り切りした場合よりも消費電力が少なくなることがわかります。

これは、スイッチを入れると稼働時に多くの電力が消費されるためです。
そのため、1日中暖房を利用する場合は入れっぱなしにすると電気代が安くなります。

2-2. 外出時のみ切った場合

次に、家にいるときだけ暖房をつけた場合どうなるかを分析します。
下の画像はエアコンを入れる想定スケジュール、表は消費電力を時間別に示したものです。

時間帯「つけっぱなし」想定スケジュールに合わせて
「こまめに入り切り」
消費電力量[kWh]電気代換算[円]消費電力量[kWh]電気代換算[円]
深夜~早朝 23:00~06:003.5950.38
日中 06:00~18:005.71548.9240
夜間 前日18:00~翌日23:003.4922.465

引用:ダイキン工業「mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?

想定スケジュールを元に外出時のみスイッチを切ったところ、エアコンのスイッチを入り切りする回数が高い日中は消費電力が高く、エアコンスイッチの入り切りが少ない深夜早朝や夜間は消費電力が低いことがわかりました。

つまり、エアコンを稼働させる回数が多ければ多いほど、消費電力が高くなります。

そのため、エアコンスイッチの入り切りは最小限に抑えれば、日中も消費電力を抑えられるでしょう。

3. つけっぱなし以外でエアコンを節電するコツ6つ

エアコンの消費電力を抑えるためには、設定温度を外気温に近づけることが必要です。
そこでエアコンと併用することで節電できるコツを6つご紹介します。

特に夏の節電術を知りたい方は「夏に実践したい節電術!エアコンやその他の節電方法もご紹介」をご覧ください。

3-1. サーキュレーターを使う

1つ目にご紹介するのは、サーキュレーターを使った方法です。

冷房も暖房も、室内で上手く循環しなければ冷たい場所と温かい場所が混在することになり効率が悪くなります。
しかし、サーキュレーターを空気がよどみやすい場所に設置することで室内の空気を循環させ、エアコンの稼働効率をよくできます。

3-2. 風量は自動にする

2つ目は風量を自動にする方法です。
風量を自動に設定すると、効率よくエアコンが運転します。

そもそも風量の「自動」とは、設定温度になるまで強風運転してその後微風運転に自動で切り替える機能のことです。
手動で変える必要がないうえに最適なタイミングで切り替えてくれるため、最適な設定ともいえるでしょう。

3-3. 加湿・除湿器を活用する

3つ目は、加湿器または除湿器を活用する方法です。

温度のほかに、湿度も体感温度に関係があります。
人間の体は湿度が高いと汗が蒸発せず体を冷やすことが難しくなるため、湿度が高いと暑く感じるのです。

そのため夏の場合は除湿すると体感温度が下がります。

逆に、冬の場合は加湿をすれば、エアコンの温度を上げずに体感温度を上げることも可能です。
特に冬はインフルエンザなどの感染防止にもなるため、加湿して暖房をつけるとよいでしょう。

3-4. フィルターを掃除する

4つ目は、フィルターを掃除する方法です。

エアコンのフィルターにほこりが詰まっていると吸い込める空気の量が減り、運転効率が悪くなります。
ダイキン工業によれば、フィルター掃除をしなければ年間25%無駄な電気代を使うことになるようです。

そのため、2週間に1度を目安にフィルターを丸洗いするか掃除機でほこりを吸い取りましょう。

3-5. 室外機の前に物を置かない

5つ目は、室外機の前のものを撤去する方法です。

室外機は冷房時に室内の空気を外に逃がして、暖房時には室内に熱を送り込むための装置です。

しかし、室外機の前に物を置くと空気を吸い込むためにより大きな力が必要になります。
つまり消費電力が高くなってしまうため、室外機の前には物を置かないようにしましょう。

また、冬になると室外機が吐き出した冷たい空気が置いている物によって塞がれてしまい、再び冷たい空気を吸い込むことで暖房の効率が落ちてしまいます

新しい空気を最低限の消費電力で取り込めるように、室外機の前には物を置かないようにしましょう。

3-6. 保温・断熱の工夫をする

6つ目は、保温・断熱の工夫をする方法です。

窓に断熱シートを張ったり、保温性の高いカーテンを取り付けたりしましょう。
保温・断熱の工夫をすると外気の影響を受けづらくなり、エアコンの稼働効率がよくなります。

4. まとめ|電気をお得に使うなら「イデックスでんき」まで

「エアコンをつけっぱなしにすると節電になる」とよく聞きますが、外気温や使い方によってはこまめに入り切りした方が節電になるケースもあることがわかりました。

つけっぱなし以外でエアコンを節電するコツもご紹介したため、電気料金をなるべく抑えたい方はぜひ挑戦してください。

さらに電気をお得に使いたい場合は、電力会社の変更がおすすめです。
その理由は、お得な特典が利用できることがあるからです。

イデックスでんき」では、電気代に応じてdポイントかWAON POINTがたまるお得な特典があります
オール電化プランもあるため、電気の消費量が多いご家庭でもお得に電気が使えるでしょう。

また、Myページで日々の電気の使用状況を確認できます。

使用状況を把握して、さらなる節電につなげましょう。

料金やプランが気になる方は、ぜひお気軽に問い合わせください。

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