エアコンのつけっぱなしは本当に節電になるのかパターン別にしっかり解説
2026.03.25
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エアコンのつけっぱなしが節電になるかは、季節や時間帯で異なります。夏と冬の実験結果をもとに、メリットとデメリット、効果的な節電方法をわかりやすく解説します。さらに、電気代の差や使い分けのコツまで解説します。
「エアコンをつけっぱなしにする方が節電になる」と聞いたことがある方も多いでしょう。
しかし、本当に大切なのは、それが根拠のある説明だったかということです。
テレビやSNSで多くの人が言っていることだからといって、すべてが正しいとは限りません。
そこで本記事では「エアコンをつけっぱなしにする方が節電になるの?」という疑問にお答えするために、実験結果を参考に解説します。
パターン別に節電の効果を解説し、つけっぱなし以外で節電できる6つのコツについても紹介しています。光熱費を抑えたい方はぜひ参考にしてください。
1.そもそもエアコンの仕組みは?
エアコンは、室内機と室外機の2つで動いています。
冷房時は、室内機が部屋の暖かい空気を取り込み、熱交換器で冷媒という熱を運ぶ物質を使って熱を取り除きます。取り除いた熱は室外機へ送られ、屋外に放出される仕組みです。
暖房時はこの流れが逆になります。室外機が外気から熱を集め、その熱を室内へ運びます。
つまり、エアコンは冷たい空気や暖かい空気を新しく作っているわけではありません。熱を別の場所へ移動させて、室温を調整しています。
この仕組みを踏まえると、電力を多く使うのは運転を始めた直後です。設定温度まで一気に近づけるため、大きなエネルギーが必要になります。
一方で、いったん設定温度に達した後は、その状態を保つだけで済むため、消費電力は抑えやすくなります。
この点を押さえると、エアコンのつけっぱなしが節電につながる場合がある理由を理解しやすくなります。
2. エアコンのつけっぱなしは本当に節電になる?|夏の冷房編
「エアコンをつけっぱなしにする方が、頻繁にスイッチを入れるよりも節電できる」という話は有名です。
しかし、本当に節電になるかどうかは状況によって異なります。
そこで、エアコンをつけっぱなしにすると本当に節電になるかどうか、ダイキン工業の実験結果を用いて解説します。実験結果を参考にして、節電につなげましょう。
まずは、夏の冷房での実験結果からご紹介します。
2-1. 9時から18時の場合
引用:ダイキン工業「mission5-1 つけっぱなしがお得という説は本当なのかを検証せよ!」
上のグラフは、エアコンを30分ごとにこまめに入り切りした場合と、つけっぱなしにした際の消費電力の推移を比較したものです。
最初の3時間はあまり差がないように見えますが、12時以降の消費電力量に差が開いていることがわかります。
このことから、昼間の気温が高い夏はつけっぱなしの方がお得であることがわかります。 とくに夏は外気温との差が大きくなるため、つけっぱなしがおすすめです。
2-2. 18時以降の場合

引用:ダイキン工業「mission5-1 つけっぱなしがお得という説は本当なのかを検証せよ!」
上のグラフは、18時以降にエアコンを30分ごとにこまめに入り切りした場合と、つけっぱなしにした状態を比較したものです。
こちらも最初の3時間はあまり差がみられませんが、22時前を起点に「つけっぱなし」にすると消費電力が高くなっていることがわかります。
これは、エアコンの起動時の消費電力量が小さくなったためです。夏は18時以降気温が下がるため、つけっぱなしにするよりもこまめに電源を入れたり切ったりすると消費電力が少なく、節電になります。
こちらの記事では、kWhについて解説しています。 kWhの意味や家電ごとの節電術も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
3.エアコンのつけっぱなしは本当に節電になる?|冬の暖房編
次に、冬の暖房で「つけっぱなし」にした場合と「こまめに入り切り」した場合、どのくらいの節電になるかをパターン別に解説します。
夏は日中つけっぱなし、夜はこまめに入り切りすると節電になりますが、冬はどうなるのでしょうか?
3-1. 30分間隔で電源を入れたり切ったりした場合
引用:ダイキン工業「mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?」
上の表は、暖房を30分間隔でこまめに入り切りした場合と、つけっぱなしにした場合の消費電力を時間別に示したものです。
比較すると、暖房を入れっぱなしにするとこまめに入り切りした場合よりも消費電力が少なくなることがわかります。
これは、スイッチを入れると稼働時に多くの電力が消費されるためです。
そのため、1日中暖房を利用する場合は入れっぱなしにすると電気代が安くなります。
3-2. 外出時のみ切った場合
次に、家にいるときだけ暖房をつけた場合どうなるかを分析します。下の画像はエアコンを入れる想定スケジュール、表は消費電力を時間別に示したものです。
引用:ダイキン工業「mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?」
想定スケジュールを元に外出時のみスイッチを切ったところ、エアコンのスイッチを入り切りする回数が多い日中は消費電力が高く、エアコンスイッチの入り切りが少ない深夜早朝や夜間は消費電力が低いことがわかりました。
つまり、エアコンを稼働させる回数が多ければ多いほど、消費電力が高くなります。
そのため、エアコンスイッチの入り切りは最小限に抑えれば、日中も消費電力を抑えられるでしょう。
4. エアコンをつけっぱなしにするメリット
エアコンをつけっぱなしにすると、電気代の節約以外にもメリットがあります。室内の快適さを保ちやすくなり、日常生活も過ごしやすくなります。
ここでは、つけっぱなしによる実用的なメリットを解説します。
4-1. 寒さ・暑さの不快感が解消される
エアコンをつけっぱなしにすると、室温を一定に保ちやすくなるため、暑さや寒さによる不快感を減らせます。
とくに夏は、帰宅したときに部屋が蒸し暑いと、涼しくなるまでに時間がかかり、負担を感じやすくなります。つけっぱなしにしておけば、帰宅後すぐに快適な環境で過ごせます。 冬も同じです。寒い部屋で暖房が効くまで待たずに済むため、過ごしやすさが高まります。
室温が安定すると体への負担も抑えやすくなるので、とくに高齢者や小さなお子さまがいる家庭では、健康面でもメリットがあるといえるでしょう。
4-2. 消し忘れの心配がなくなる
外出時に、エアコンを消したか不安になったことはありませんか。つけっぱなしを前提にしていれば、消し忘れを気にする必要がなくなります。
また、こまめにオンオフする場合は、いつ消すかをその都度考えなければなりません。
つけっぱなしにすれば、その判断の手間が減り、気持ちの負担も軽くなります。
5. エアコンをつけっぱなしにするデメリット
エアコンのつけっぱなしには多くのメリットがありますが、注意したいデメリットもあります。
大切なのは、よい面だけで判断しないことです。デメリットも踏まえたうえで、自分の生活スタイルに合った使い方を選びましょう。
5-1. 室内が乾燥しやすくなる
エアコンを長時間使うと、室内の空気は乾燥しやすくなります。とくに冬の暖房時は、温風の影響で湿度が下がり、のどや肌の乾燥、目の不快感につながることがあります。
乾燥した状態が続くと、体調管理の面でも気をつけたいところです。
そのため、加湿器を併用したり、適度に換気したりしながら、湿度にも目を向けて使うことが大切です。
5-2. エアコンの寿命が短くなる可能性がある
エアコンを24時間つけっぱなしにすると、機器への負担が大きくなり、寿命が短くなる可能性があります。
一般的にエアコンの寿命は約10年といわれていますが、使用頻度や設置環境によって変わります。
長時間の運転が続くと、コンプレッサーやファンなどの部品に負荷がかかり、劣化が進みやすくなる場合があります。その結果、故障のリスクが高まることもあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、日頃のメンテナンスが大切です。
フィルター掃除や定期的な点検を行い、エアコンの状態をよい状態に保つよう心がけましょう。
5-3. お掃除機能が使えない
自動お掃除機能付きのエアコンは、運転を止めたあとに内部をクリーニングする仕組みの機種が多くあります。
そのため、つけっぱなしの状態が続くと、自動お掃除機能が作動せず、内部にホコリやカビがたまりやすくなることがあります。
自動お掃除機能を活かすには、定期的に運転を止める時間を設けることが大切です。仕様は機種ごとに異なるため、あらかじめ取扱説明書を確認しておくと安心です。
5-4. カビ・ホコリがたまりやすくなる
エアコンを長時間使うと、室内機の内部に湿気がこもりやすくなり、カビが発生しやすくなります。
とくに冷房時は結露が起きやすく、そのままにするとカビの原因になりかねません。
また、フィルターや熱交換器にホコリがたまると、風量の低下やにおいの原因にもつながります。清潔な状態を保つためにも、フィルターは定期的に掃除し、シーズンオフには専門業者によるクリーニングも検討するとよいでしょう。
6. つけっぱなし以外でエアコンを節電するコツ6つ
エアコンの消費電力を抑えるためには、設定温度を外気温に近づけることが必要です。 そこでエアコンと併用することで節電できるコツを6つご紹介します。
とくに夏の節電術を知りたい方は「夏に実践したい節電術!エアコンやその他の節電方法もご紹介」をご覧ください。
6-1. サーキュレーターを使う
1つ目にご紹介するのは、サーキュレーターを使った方法です。
冷房も暖房も、室内で上手く循環しなければ冷たい場所と温かい場所が混在することになり効率が悪くなります。
しかし、サーキュレーターを空気がよどみやすい場所に設置することで室内の空気を循環させ、エアコンの稼働効率をよくできます。
6-2. 風量は自動にする
2つ目は風量を自動にする方法です。風量を自動に設定すると、効率よくエアコンが運転します。
そもそも風量の「自動」とは、設定温度になるまで強風運転してその後微風運転に自動で切り替える機能のことです。
手動で変える必要がないうえに最適なタイミングで切り替えてくれるため、最適な設定ともいえるでしょう。
6-3. 加湿器・除湿器を活用する
3つ目は、加湿器または除湿器を活用する方法です。
温度のほかに、湿度も体感温度に関係があります。人間の体は湿度が高いと汗が蒸発せず体を冷やすことが難しくなるため、湿度が高いと暑く感じるのです。
そのため夏の場合は除湿すると体感温度が下がります。
逆に、冬の場合は加湿をすれば、エアコンの温度を上げずに体感温度を上げることも可能です。
とくに冬はインフルエンザなどの感染防止にもなるため、加湿して暖房をつけるとよいでしょう。
6-4. フィルターを掃除する
4つ目は、フィルターを掃除する方法です。 エアコンのフィルターにほこりが詰まっていると吸い込める空気の量が減り、運転効率が悪くなります。ダイキン工業によれば、フィルター掃除をしなければ年間25%無駄な電気代を使うことになるようです。
そのため、2週間に1度を目安にフィルターを丸洗いするか掃除機でほこりを吸い取りましょう。
6-5. 室外機の前に物を置かない
5つ目は、室外機の前のものを撤去する方法です。
室外機は冷房時に室内の空気を外に逃がして、暖房時には室内に熱を送り込むための装置です。
しかし、室外機の前に物を置くと空気を吸い込むためにより大きな力が必要になります。つまり消費電力が高くなってしまうため、室外機の前には物を置かないようにしましょう。
また、冬になると室外機が吐き出した冷たい空気が置いている物によって塞がれてしまい、再び冷たい空気を吸い込むことで暖房の効率が落ちてしまいます。
新しい空気を最低限の消費電力で取り込めるように、室外機の前には物を置かないようにしましょう。
6-6. 保温・断熱の工夫をする
6つ目は、保温・断熱の工夫をする方法です。
窓に断熱シートを張ったり、保温性の高いカーテンを取り付けたりしましょう。保温・断熱の工夫をすると外気の影響を受けづらくなり、エアコンの稼働効率がよくなります。
イデックスでんきでは、電気料金の単価が市場価格と連動する「マーケットプラン」を提供しております。ぜひご利用ください。
7. まとめ|電気をお得に使うなら「イデックスでんき」まで
「エアコンをつけっぱなしにすると節電になる」とよく聞きますが、外気温や使い方によってはこまめに入り切りした方が節電になるケースもあることがわかりました。
つけっぱなし以外でエアコンを節電するコツもご紹介したため、電気料金をなるべく抑えたい方はぜひ挑戦してください。
さらに電気をお得に使いたい場合は、電力会社の変更がおすすめです。
その理由は、お得な特典が利用できることがあるからです。
「イデックスでんき」では、電気代に応じてdポイントかWAON POINTがたまるお得な特典があります。オール電化プランもあるため、電気の消費量が多いご家庭でもお得に電気が使えるでしょう。
また、Myページで日々の電気の使用状況を確認できます。
使用状況を把握して、さらなる節電につなげましょう。
料金やプランが気になる方は、ぜひお気軽に問い合わせください。