冷蔵庫の電気代が高くなる理由や節約するコツを紹介

2025.01.07
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冷蔵庫の電気代を温度管理や収納方法を見直すことで、年間2,000円ほど節約できる方法をご紹介します。冷蔵庫の電気代の計算方法や高くなる理由、省エネ機能についても解説します。

冷蔵庫は、家庭の中で最も電気を使う家電製品のひとつです。1年中休みなく稼働し続けるため、電気代も決して少なくありません。しかし、使い方を工夫することで、その電気代を効果的に抑えられます。

この記事では、冷蔵庫の電気代が高くなる理由を詳しく解説するとともに、節約するためのコツをご紹介します。温度設定の見直しや食材の配置の工夫などすぐに実践できる方法から電力プランの見直しまで、家計の節約に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫の電気代の計算方法

冷蔵庫の電気代を正確に把握することは、家計の管理において重要なポイントとなります。計算方法は以下のとおりです。

冷蔵庫の電気代(円)=消費電力(kWh)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)

一般的な家庭用冷蔵庫の年間消費電力量は、容量や機能によって異なりますが、平均的な4機種でおよそ300kWh程度 です。月間に換算すると、約25kWh になります。

たとえば、住んでいる地域の電気料金単価が30円/kWhの場合、月々の冷蔵庫の電気代は25kWh × 30円 = 750円 となります。つまり、年間では約9,000円 の電気代がかかるという計算です。

ただし、これはあくまで目安であり実際の使用状況や設置環境、季節による温度変化などによって変動することがあります。

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冷蔵庫の電気代が高くなる理由

冷蔵庫の電気代が高くなる主な要因として、食品の詰め込みすぎによる冷却効率の低下や、ドアの頻繁な開閉などが挙げられます。ここからは、冷蔵庫の電気代が高くなる理由について詳しく解説します。

食品を詰め込みすぎているため

食品を詰め込みすぎると、庫内に空気の通り道がなくなることで冷気の循環が妨げられ、温度を均一に保つことが難しくなります。そうすると奥の方に詰め込まれた食品に冷気が行き届きにくくなり、一方で手前の食材は必要以上に冷やされてしまいます。

この温度のムラを解消しようと、冷蔵庫のコンプレッサーは追加で電力を消費して働き続け、電気代が上がってしまうのです。

たとえば、食材を詰め込んで入れた場合と収納量を半分程度にした場合では、年間で43.84kWhもの電力消費の差が出ることが分かっています。これは金額に換算すると約1,360円の節約 になる計算です。

電気代を節約するためにも、食材を詰め込みすぎないように気を付けましょう。

古い冷蔵庫を使用しているため

冷蔵庫の省エネ技術は年々進化を続けており、最新モデルと古いモデルでは消費電力量に大きな差が生じています。経済産業省の省エネ性能カタログ2023のデータを見ると、この違いが明確に表れています。

たとえば、容量201〜250Lクラスの冷蔵庫では、2016年製モデルの年間消費電力量が365kWhだったのに対し、2022年製モデルでは312kWhです。 この差は年間約53kWhにもなり、電気料金単価30円/kWhで計算すると、年間で1,590円もの差額が生じることになります。

出典:「省エネ環境カタログ2023年版」(経済産業省 資源エネルギー庁) (https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2023/catalog2023.pdf)を加工して作成

さらに、古い冷蔵庫は経年劣化により、断熱材の性能低下やドアパッキンの劣化が進み、冷気が漏れやすいです。たくさんの電力を消費して庫内温度を維持しようとするため、実際の消費電力量は新製品との差がさらに大きくなる可能性があります。

1年を通して使用し続けるため

冷蔵庫は私たちの生活に欠かせない家電製品のため、季節を問わず24時間365日稼働し続けています。これは、ほかの家電製品とは大きく異なる特徴です。

たとえば、エアコンは夏と冬の使用が中心で春や秋はほとんど使用しません。洗濯機も1日1〜2回の使用が一般的です。

エアコンの使用電力は多いですが、使う期間は限られています。一方、冷蔵庫は常に安定した電力消費を続けるため、年間を通じて家庭の電気代に大きな影響があります。

こちらの記事では、光熱費を抑える方法について解説しています。節電方法や季節別にできる節電のコツも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

冷蔵庫の省エネ機能

冷蔵庫の電気代を削減するためには、搭載されている省エネ機能を上手く利用することが重要です。温度を効率的に管理するインバータ制御や使用状況に応じて自動で節電する機能など、ここからは冷蔵庫の省エネ機能について詳しく解説していきます。

インバータ制御機能

インバータ制御は、冷蔵庫の消費電力を抑える重要な機能です。従来の冷蔵庫は、庫内の温度が上がると最大のパワーで冷やし、設定温度になると運転を停止するという単純な仕組みで、必要以上の電力を使用していました。

これに対してインバータ制御は、庫内の温度変化に合わせてコンプレッサーの回転速度を細かく調整してくれます。温度が少し上がった時は穏やかに、大きく上がった時は強めに冷やすといった具合です。

たとえば、ドアの開閉が少ない夜間は弱めの運転で温度を保ち、食材を入れ替える時間帯は強めの冷却を行います。このような効率的な運転により、年間の電気代を抑えられます。

自動節電機能

自動節電機能は、冷蔵庫が賢く電気を節約してくれる便利な機能です。冷蔵庫の使用パターンを学習し、ドアの開閉が少ない時間帯を自動的に検知して運転を調整します。たとえば、深夜や外出時など長時間ドアを開けない時間帯には、自動的に省エネモードへ切り替わります。

最新の機種では、より進化した節電機能も搭載されており、ドアを開けたまま放置すると庫内灯が自動で暗くなって電力を節約したり、アラーム音で閉め忘れを知らせたりする機能があるため便利です。これらの機能により、うっかり開けっ放しにしてしまう心配がありません。

LED照明

冷蔵庫の内部照明をLEDにすることで、大きな省エネ効果が期待できます。白熱電球は点灯時に熱を出すため、その熱を冷やすために余分な電力を使っていましたが、LEDならその心配はありません。庫内温度への影響を最小限に抑えられます。

さらに、LEDは寿命が長いという点も大きなメリットです。電球の交換頻度が大幅に減ることで、メンテナンスの手間も省けます。このように、LED照明は省エネと利便性を両立した技術といえます。

断熱材

冷蔵庫の消費電力削減に大きく貢献しているのが、高性能な断熱材です。断熱材は、庫内の冷気を逃がさず、外からの熱を遮断する重要な役割を担っています。

最新の冷蔵庫では、環境にやさしいノンフロン発泡断熱材や、より高い断熱効果を発揮するノンフロン真空断熱材が使用されています。断熱性能が向上することで庫内の温度変化が少なくなり、コンプレッサーが稼働する頻度を抑えられるでしょう。

冷蔵庫の電気代を節約するコツ

冷蔵庫の電気代は、日々の使い方や設置方法を見直すだけで大きく削減できます。温度設定の調整や適切な設置場所の確保、ドアの開閉時間の短縮など、ここからは具体的な節約のコツについて解説します。

適切な設定温度にする

冷蔵庫の温度設定を見直すことで、意外なほど大きな節約効果が得られます。たとえば、設定を「強」から「中」に変更するだけで年間61.72kWhもの節電が可能で、約1,910円 の電気代削減につながります。

この節約効果をさらに高めるには、季節に合わせた温度調整がおすすめです。とくに外気温が低い冬場は、設定を「弱」にしても十分な冷却効果が得られます。

一方、夏場は外気温が高いため冷えにくく感じるかもしれませんが、基本的には「中」の設定で問題ありません。ただし、気温が30度を超えるような真夏日は食品が傷みやすいため注意が必要です。

食材の種類や保存期間に応じて、こまめに温度設定を確認しましょう。

壁から少し離して設置する

冷蔵庫は庫内を冷やす過程で、外部に熱を放出する必要があります。この放熱が上手くできないと、余分な電力を消費してしまいます。

冷蔵庫の上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較では、年間で電気45.08kWhの省エネとなり、約1,400円 も節約できるといわれています。

また、設置場所も重要なポイントです。直射日光が当たる場所やコンロの近くなど熱源の周辺に設置するのは避けましょう。食器棚との間も適切な距離を保つことで放熱の効率が改善するため、電気代の節約につながります。

ドアの開閉回数を減らす

冷蔵庫のドアを開けると庫内の冷たい空気が外に流れ出し、その分余分な電力を使って冷やし直す必要があります。そのため、なるべく開ける時間を短くすることが大切です。

開閉の回数を半分にすることで、年間で電気10.40kWhの省エネとなり、約320円 の節約になるといわれています。

効率的な使い方のコツは、必要な食材をまとめて取り出すことです。たとえば、料理の前に使う材料をリストアップしておき、一度に取り出すようにしましょう。

また、よく使う調味料は取り出しやすい手前に、飲み物は冷蔵庫ポケットにまとめて置くなど、収納場所を工夫することも大切です。また、整理整頓も重要なポイントです。

中身が一目で分かるように収納することで、ドアを開けている時間を最小限に抑えられます。開けている時間を短くすることで、年間で電気6,10kWhの省エネとなり、約190円 の節約になるといわれています。透明な保存容器を使うことも、中身の確認時間を短縮する効果的な方法です。

食材の入れ方を工夫する

効率的な冷却のために、食材の収納方法を見直してみましょう。冷蔵庫内では、食材同士の間に適度な隙間を作ることが重要です。詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、余分な電力を使ってしまうためです。

また、庫内が見づらくなるとドアの開閉時間が長くなります。よく使う食材は手前に配置し、あまり使わない食材は奥に配置するといった工夫をしましょう。

また、玉ねぎやじゃがいもなど常温保存可能な食材は、冷蔵庫の外に置くことをおすすめします。これだけでも庫内のスペースに余裕が生まれます。

熱いものは冷ましてから入れる

カレーやシチューなどの温かい食品は、室温まで冷ましてから冷蔵庫に入れることをおすすめします。温かいまま入れてしまうと庫内の温度が急上昇し、それを冷やすために余分な電力を使ってしまうためです。

「早く冷やしたい」「そのまま入れたほうが楽」と思うかもしれませんが、冷ますまでの時間を有効活用しましょう。たとえば、食べきれない分を保存容器に小分けしたり、しっかりとラップをかけたりする準備ができます。

ただし、夏場は食中毒に注意が必要です。常温で置きすぎると細菌が増殖するリスクがあります。完全に冷めるのを待つ必要はないため、適度に冷ましてから保存するのがベストです。食品の安全と省エネ、両方のバランスを考えて判断しましょう。

新しい冷蔵庫に買い替える

長年使用している冷蔵庫の買い替えは、家計の節約に大きく貢献します。最新の冷蔵庫には、インバータ制御や高性能な断熱材など、さまざまな省エネ技術が搭載されているためです。

また、古い冷蔵庫を使い続けると部品の劣化や断熱性能の低下により、徐々に消費電力が増えていきます。とくに10年以上使用している場合は、ドアパッキンの劣化やモーターの効率低下により、より多くの電力を消費している可能性が高いです。

最新モデルへの買い替えは初期費用はかかりますが、長期的に見ると電気代の削減につながります。

電力プランを見直す

電力自由化により、家庭でも電力会社や料金プランを自由に選べるようになりました。冷蔵庫は1年中使い続ける電化製品であるため、電力プランの見直しで大きな節約効果が期待できます。

電力会社を切り替える際は、ご家庭の電気の使用状況に合わせて最適なプランを選びましょう。夜間の電気使用が多い家庭では時間帯別プラン、使用量が多い家庭では定額プランなど、ライフスタイルに合わせて選択するのがおすすめです。

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まとめ

冷蔵庫の電気代を節約するためには、日々の使い方の工夫と適切な設定が重要です。食材の詰め込みすぎに注意し、扉の開閉時間を短くしたり設置場所を見直したりするなど、できることから始めることが大切です。

電気代が思うように節約できない場合は、電力プランを見直すのがおすすめです。私たちイデックスでんきは、九州エリアで築き上げた信頼と実績をもとに、お客様一人ひとりに合った電気料金プランをご提案しています。

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私たちと一緒に、賢く楽しく節約生活を始めましょう。みなさまからのお問い合わせを心よりお待ちしています。

出典:「省エネポータルサイト」(経済産業省 資源エネルギー庁) (https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/kitchen/index.html#1)を加工して作成

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