有機ELテレビと液晶の電気代を比較!電気代が高いのはどっち?

2021.09.30
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進化し続ける電化製品のなかで、近ごろ注目を集めているのが「有機ELテレビ」です。いまは液晶テレビが広く普及していますが、有機ELテレビが一般的になる日も近いかもしれません。
購入を検討する際に気になるのは費用ですが、本体価格だけでなく電気代も事前に確認しておいた方がよいでしょう。

「有機ELテレビにかかる電気代はどれくらい?」
「液晶テレビと比較して電気代は高いの?」

これらの疑問を解消するため、今回は有機ELテレビと液晶テレビを比較しそれぞれにかかる電気代を検証します。
有機ELテレビの電気代を節約する方法もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

1. 有機ELテレビの電気代って液晶テレビより高いの?

有機ELテレビとは有機物を発光材料とする「自発光方式」を採用したテレビです。
電圧がかかることで有機物が発光する現象を「有機エレクトロ・ルミネッセンス(Electro Luminescence)=有機EL」といい、その仕組みを利用したテレビを「有機ELテレビ」と呼んでいます。

有機ELテレビは次世代型のテレビとして注目されていますが、液晶テレビとは具体的に何が違うのでしょうか?
有機ELテレビと液晶テレビの特徴の違いを解説し、電気代を比較します。

1-1. 有機ELテレビと液晶テレビの違い



有機ELテレビと液晶テレビの違いは主に以下の3つです。

① 有機ELテレビの方が軽くて薄い

液晶テレビはバックライトが必要ですが、有機ELテレビは「自発光方式」でバックライトが不要なため薄くて軽いのが特徴です。

② 有機ELテレビの方がはっきり見える

液晶テレビはバックライトで照らすため完全な黒を再現できませんが、有機ELテレビは画素ごとに発光・消灯できるため完全な黒を再現でき、明暗がはっきり見えます。
また有機ELテレビは応答速度が速いため残像感が少ないほか、視野角が広いのでどの方向から見ても色味などに変化が起こりません。

③ 液晶テレビの方が種類豊富

液晶テレビは市場に多くの種類が出回っており様々なサイズから選べますが、有機ELテレビはまだ大型しか販売されておらず価格も高いのがデメリットです。

1-2. 有機ELテレビと液晶テレビの電気代を比較

有機ELテレビと液晶テレビの電気代はどれくらい差があるのでしょうか?
テレビの電気代は以下の計算式で算出できます。

  • 1時間あたりの電気代=消費電力(kW)×電気料金単価(円)

消費電力はテレビのカタログや説明書などで確認でき、電気料金単価はご契約の電力会社の料金プランによって異なります。

今回は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が「新電力料金目安単価」として示した27円/kWh(税込)を電気料金単価に設定し、有機ELテレビと液晶テレビの電気代を検証します。

有機ELテレビの電気代

SONYの48V型有機ELテレビ「A9S」の仕様を例として見てみましょう。


出典:「A9S 主な仕様 | テレビ ブラビア | ソニー」

消費電力は279Wなので、1時間あたりの電気代は「0.279kW×27円=7.533円」
1時間あたり約7.5円です。

液晶テレビの電気代

SONYの49V型液晶テレビ「KJ-49X9500G」と比較してみましょう。


出典:「X9500Gシリーズ 主な仕様 | テレビ ブラビア | ソニー」

消費電力は195Wですので、1時間あたりの電気代は「0.195kW×27円=5.265円」
1時間あたり約5.3円です。

有機ELテレビは液晶テレビの約1.5倍の電気代がかかることがわかります。

1-3. 有機ELテレビの電気代シミュレーション

SONYの48V型有機ELテレビ「A9S」の場合、1時間あたりの電気代は約7.5円だとわかりました。
視聴時間別に年間の電気代をシミュレーションしてみましょう。

① 1日2時間視聴する場合

1時間あたり7.5円×1日2時間×365日=5,475円

② 1日4時間視聴する場合

1時間あたり7.5円×1日4時間×365日=10,950円

③ 1日6時間視聴する場合

1時間あたり7.5円×1日6時間×365日=16,425円

◎液晶テレビで1日6時間視聴する場合

SONYの49V型液晶テレビ「KJ-49X9500G」で1日6時間視聴する場合は

1時間あたり5.3円×1日6時間×365日=11,607円

ですので、やはり電気代に差がつくことがわかります。

2. 有機ELテレビの電気代は使用状況で変化する


仕様としてメーカーが記載している消費電力から電気代をシミュレーションしましたが、今回参照した消費電力はあくまで指標です。画面の明るさや音量によって使用時の消費電力は変化します。

画面の明るさや音量の設定がユーザーによって異なるため、液晶テレビから有機ELテレビに買い替えた際に「電気代が高くなった」と感じるかどうかもユーザーによって異なります。

メーカーが記載している消費電力から電気代を計算して「有機ELテレビの電気代は液晶テレビの約1.5倍」と算出しましたが、使用方法によって変動しますのであくまで目安です。

3. 有機ELテレビの電気代を節約する使用方法3選

有機ELテレビの電気代を節約するには消費電力が低くなる使用方法を知ることが大切です。
有機ELテレビに魅力を感じているけれど電気代は節約したい方向けに、電気代を節約する使用方法3選をご紹介します。

3-1. 画面の明るさや音量を調節する

画面の明るさや音量によって消費電力が変わるため、明るさや音量の設定を見直しましょう。
明るさは暗く、音量は小さくするほど消費電力が低くなります。

3-2. つけっぱなしに注意する


テレビをつけたまま寝てしまったり、他の作業をしながらテレビをつけっぱなしにしたりすると無駄に電力を消費します。
消し忘れしそうなときは自動オフ機能を使うのがおすすめです。

3-3. こまめな掃除でホコリをとる


ディスプレイにホコリがついていると画面が暗く見えるので、画面の明るさを上げてしまいがちです。
こまめに掃除し明るい画面を維持しましょう。

4. 有機ELテレビにしたい!電力会社の見直しで電気代を節約


画面の明るさや音量を我慢せずに有機ELテレビを使いたい方におすすめなのが電力会社の見直しです。
安い電気料金で提供している電力会社に切り替えれば簡単に電気代を節約できるでしょう。

九州を供給エリアとする「イデックスでんき」には一般家庭向けの料金プランとして「イデックスでんきファミリープラン」と「イデックスでんき夜トクプラン」があり、九州電力よりも割安です。
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5. まとめ

メーカー記載の消費電力から算出した結果、有機ELテレビは液晶テレビの約1.5倍の電気代がかかるとわかりました。
電気代は気になるものの、映像がはっきり見える有機ELテレビはやはり魅力的ですよね。

有機ELテレビを購入する際には消費電力の低くなる使い方を意識することや電力会社の契約を見直すことで、電気代を抑えられる可能性があります。

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