洗濯乾燥機の電気代が高いって本当?浴室乾燥機や除湿器と比較
2021.09.30- 節約
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梅雨の時期は洗濯物を外に干せない日が多くなり、洗濯乾燥機が大活躍。
洗濯乾燥機で乾かせば部屋干し特有の生臭さに悩むこともなくなり、非常に便利です。
ただひとつ気がかりなのは、洗濯乾燥機にかかる電気代・・・。
「洗濯乾燥機の電気代は高いの?」
「洗濯乾燥機よりも電気代を節約できる家電を知りたい!」
このような疑問・要望を持たれる方も多いでしょう。
そこで今回は洗濯乾燥機にかかる電気代をタイプ別に解説し、電気代節約につながる使用方法もご紹介します。
賢く使って電気代を節約したい方必見です。
1. 洗濯乾燥機の電気代をタイプ別に徹底検証!
洗濯乾燥機には「縦型ヒーター乾燥タイプ」「ドラム式ヒーター乾燥タイプ」「ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ」の3種類があり、電気代もそれぞれ異なります。
「1回あたりの電気代」がいくらかかるのかを検証しタイプ別に比較してみましょう。
1回あたりの電気代の計算方法は以下のとおりです。
- 消費電力量(Wh)÷ 1,000 × 電気料金単価(円)=1回あたりの電気代
消費電力量は洗濯乾燥機のカタログや取扱説明書などで確認でき、電気料金単価はご契約の電力会社の料金プランによって異なります。
今回は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が「新電力料金目安単価」として示した27円/kWh(税込)を電気料金単価に設定して検証します。
1-1. 縦型ヒーター乾燥タイプの電気代
東芝の縦型ヒーター乾燥タイプ「AW-10VH1・AW-9VH1」の仕様を例として見てみましょう。
出典:「寸法/仕様| 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社」
洗濯~乾燥時の消費電力量が約1,910Whとなっています。
1回あたりの電気代を計算すると「1,910Wh÷1,000×27円=51.57円」となり、1回あたりの電気代は約51円です。
1-2. ドラム式ヒーター乾燥タイプの電気代
東芝のドラム式ヒーター乾燥タイプ「TW-95GM1L」の仕様を例として見てみましょう。
出典:「寸法/仕様| 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社」
洗濯~乾燥時の消費電力量が約1980Whとなっています。
1回あたりの電気代を計算すると「1,980Wh÷1,000×27円=53.46円」となり、1回あたりの電気代は約53円です。
縦型の洗濯乾燥機と大きな差はありません。
1-3. ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプの電気代
東芝のドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ「TW-127XH1L」の仕様を例として見てみましょう。
出典:「寸法/仕様| 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社」
洗濯~乾燥時の消費電力量
洗濯~乾燥時の消費電力量が約1,150Whとなっています。
1回あたりの電気代を計算すると「1,150Wh÷1,000×27円=31.05円」となり、1回あたりの電気代は約31円です。
乾燥省エネの洗濯~乾燥時の消費電力量
洗濯~乾燥時(乾燥省エネ)の消費電力量は約710Whとなっています。
1回あたりの電気代を計算すると「710Wh÷1,000×27円=19.17円」となり、1回あたりの電気代は約19円です。
「縦型ヒーター乾燥タイプ」「ドラム式ヒーター乾燥タイプ」「ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ」のうち、最も電気代が安いのは「ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ」だといえます。
2. 【節約術】洗濯乾燥機の電気代を安くする使い方3選
洗濯乾燥機の電気代を安く抑える使い方3選をご紹介します。
①洗濯物を入れすぎない
洗濯物を入れすぎると乾燥に時間がかかり電気代が高くなるため、洗濯乾燥機ごとに設定されている乾燥容量を守りましょう。
洗濯容量と乾燥容量は異なるため両方を把握しておくことが大切です。
②フィルターの掃除をする
乾燥フィルターにホコリが溜まると風量が弱くなります。乾燥時間が長くなって電気代が高くなるため、定期的にフィルターの掃除をすることが大切です。
③電気代の安い時間帯に使用する
ご家庭で契約されている電気料金プランで電気代の安い時間帯がある場合は、その時間帯に使用しましょう。一般的には夜間に安くなるプランが多いです。
3. 洗濯乾燥機より電気代を節約して衣類を乾かせる家電って?
衣類を乾かせる家電は洗濯乾燥機だけではありません。
衣類乾燥機はもちろん、浴室乾燥機・布団乾燥機・衣類乾燥除湿器も衣類を乾燥できる家電です。
ここでは「洗濯乾燥機で衣類を乾燥した場合」と、「他の家電で衣類を乾燥した場合」にかかる電気代を比較します。
洗濯乾燥機のタイプ別比較では「洗濯+乾燥」にかかる電気代を検証しましたが、他の家電と比較するために「乾燥のみ」にかかる電気代をまず算出します。
「乾燥のみ」にかかる電気代は以下の計算式で算出。
- 1時間あたりの電気代=消費電力(kW)×電気料金単価(円)
洗濯乾燥機のタイプ別比較でご紹介した3つの洗濯乾燥機の仕様データから、乾燥のみにかかる電気代を算出すると以下の表のようになります。
洗濯乾燥機の乾燥のみにかかる電気代
「1時間あたりの電気代」について3つのタイプの平均を出すと約30円となるため、洗濯乾燥機の1時間あたりの電気代を約30円として他の家電と比較します。
3-1. 衣類乾燥機の電気代
東芝の衣類乾燥機「ED-608・ED-458」の仕様を例として見てみましょう。
出典:「寸法/仕様| 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社」
消費電力は1,220Wとなっています。
1時間あたりの電気代を計算すると「1.22kW×27円=32.94円」となり、1時間あたりの電気代は約33円です。
家庭用衣類乾燥機の一般的な乾燥時間の目安は2~3時間のため、1回あたりの電気代は60~100円となるでしょう。
3-2. 浴室乾燥機の電気代
TOTOの浴室乾燥機「TYB3121GA」の仕様を例として見てみましょう。
出典:「TOTO株式会社 | 浴室換気暖房乾燥機 三乾王・洗面所暖房機」
衣類乾燥の消費電力は1,860Wとなっています。
1時間あたりの電気代を計算すると「1.86kW×27円=50.22円」となり、1時間あたりの電気代は約50円です。
乾燥時間の目安は2~3時間のため、1回あたりの電気代は100~150円となるでしょう。
3-3. 布団乾燥機の電気代
「布団乾燥機で衣類って乾燥できるの?」と疑問に思うかもしれませんが、以下のように衣類乾燥の案内が取扱説明書に記載されている布団乾燥機もあります。
出典:「アイリスオーヤマ株式会社|ふとん乾燥機 カラリエ FK-C2 取扱説明書」
アイリスオーヤマの布団乾燥機「FK-C2」の仕様を例として見てみましょう。
出典:「アイリスオーヤマ株式会社|ふとん乾燥機 カラリエ FK-C2 取扱説明書」
消費電力は560Wとなっています。
1時間あたりの電気代を計算すると「0.56kW×27円=15.12円」となり、1時間あたりの電気代は約15円です。
布団乾燥機で衣類乾燥をする場合の一般的な乾燥時間の目安は2~3時間のため、1回あたりの電気代は30~45円となるでしょう。
3-4. 衣類乾燥除湿器の電気代
SHARPの衣類乾燥除湿器「CV-NH140」の仕様を例として見てみましょう。
出典:「寸法/仕様| CV-NH140|除湿器|SHARP」
衣類乾燥の消費電力は660Wとなっています。
1時間あたりの電気代を計算すると「0.66kW×27円=17.82円」となり、1時間あたりの電気代は約18円です。
上記の表によると、2㎏であれば乾燥時間の目安は1時間程度となっています。
4. 簡単に電気代を節約する方法を紹介
電気料金プランの変更で簡単に電気代を節約できることもあります。
九州を供給エリアとする「イデックスでんき」には一般家庭向けの料金プランとして「イデックスでんきファミリープラン」と「イデックスでんき夜トクプラン」があり、九州電力よりも割安です。
「イデックスでんきファミリープラン50A」で毎月約464kWhの使用を想定して電気代を計算すると、九州電力に比べて年間約7,320円安くなるため、電気代を節約したい方はぜひ一度ご検討ください。
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5. まとめ
洗濯乾燥機の中では「ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ」の電気代が最も安く、衣類乾燥のできる家電の中では「布団乾燥機」「衣類乾燥除湿器」の電気代が洗濯乾燥機よりも安くなります。
使用する家電の再検討する以外に、洗濯乾燥機の使用方法を工夫することでも電気代を節約できるでしょう。
さらに電力会社の契約自体を見直すことで電気代を下げられる可能性があります。
九州にお住まいの方はぜひ「イデックスでんき」をご検討ください。
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