加湿器の電気代はいくら?機種選びのポイントや節電方法などを解説

2025.09.17
  • ライフスタイル
  • 家電
  • 節約
  • 光熱費
  • 加湿器
  • 電気代

加湿器の電気代は種類によって大きく異なり、気化式なら月22円~、スチーム式は月2,220円~かかります。4つの加湿方式別の詳細な電気代比較から、用途に応じた最適な機種選びのポイント、効果的な節電方法まで解説します。

冬の乾燥対策に欠かせない加湿器ですが、毎日使用していると電気代が気になりませんか?加湿器には4つの種類があり、それぞれ電気代が大きく異なります。

この記事では、加湿器の種類別電気代から機種選びのポイント、効果的な節電方法まで詳しく解説します。

加湿器の電気代

加湿器の電気代は、加湿方式によって大きく異なります。

電気代の計算には、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込、2022年7月22日改定)を使用し、1日8時間使用した場合で算出しています。まずは電気代の計算方法から確認しましょう。

1時間あたりの電気代(円)= 消費電力(W)÷ 1000 × 電気料金単価(円/kWh)

この計算式を覚えておけば、使っている加湿器の電気代を簡単に試算できます。加湿能力や機種によっても電気代は大きく変動するため、使用する機器にあわせて確認することが大切です。

ここでは、4つの主要な加湿方式について、それぞれの特徴と具体的な電気代を詳しく解説します。

出典:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会(https://www.eftc.or.jp/qa/

スチーム式加湿器

スチーム式加湿器は、水をヒーターで加熱して蒸気を発生させる仕組みです。電気ケトルでお湯を沸かすのと同じ原理で、高い加湿能力を発揮します。電気代の一例は以下のとおりです。

【消費電力と電気代】
● 消費電力:300W~800W
● 1時間あたりの電気代:約9.3円~24.8円
● 1日あたりの電気代(8時間使用):約74円~198円
● 1か月あたりの電気代:約2,220円~5,940円

スチーム式は4つの加湿方式のなかでもっとも電気代が高くなります。しかし、室温に左右されず安定した加湿性能を発揮し、水を煮沸するため衛生的というメリットがあります。

気化式加湿器

気化式加湿器は、水を含んだフィルターにファンで風を当てて、自然蒸発を促進する仕組みです。電気代の一例は以下のとおりです。

【消費電力と電気代】
● 消費電力:3W~20W程度
● 1時間あたりの電気代:約0.1円~0.6円
● 1日あたりの電気代(8時間使用):約0.7円~4.8円
● 1か月あたりの電気代:約22円~144円

気化式はもっとも電気代が安い加湿方式です。ヒーターを使わないため消費電力が少なく、1か月使っても数十円程度しかかかりません。ただし、機種によっては運転音が大きい場合もあるため、購入前の確認が必要です。

超音波式加湿器

超音波式加湿器は、超音波振動により水を微細な霧状にして放出する仕組みです。アロマディフューザーなどにも使われている技術で、デザイン性の高い製品が多いのが特徴です。電気代の一例は以下のとおりです。

【消費電力と電気代】
● 消費電力:20W~50W程度
● 1時間あたりの電気代:約0.6円~1.6円
● 1日あたりの電気代(8時間使用):約5円~13円
● 1か月あたりの電気代:約150円~390円

超音波式は気化式に次いで電気代が安く、コンパクトでデザイン性に優れた製品が多いのが魅力です。

ハイブリッド式加湿器

ハイブリッド式加湿器は、複数の加湿方式を組み合わせた加湿器です。主に「気化式×ヒーター」と「超音波式×ヒーター」の2つのタイプがあります。電気代の一例は以下のとおりです。

【気化式×ヒーター】
● 消費電力:100W~200W程度
● 1時間あたりの電気代:約3.1円~6.2円
● 1日あたりの電気代(8時間使用):約24.8円~49.6円
● 1か月あたりの電気代:約744円~1,488円

【超音波式×ヒーター】
● 消費電力:60W程度
● 1時間あたりの電気代:約1.9円
● 1日あたりの電気代(8時間使用):約15円
● 1か月あたりの電気代:約450円

ハイブリッド式は、設定湿度に応じて加湿方式を自動で切り替えるため、効率的な運転ができます。湿度が低いときはヒーターを使って素早く加湿し、適正湿度に達したらヒーターを止めて省エネ運転に切り替わります。

スチーム式ほど電気代は高くなく、気化式や超音波式よりも高い加湿能力を持つバランスのよい加湿方式です。

加湿器を選ぶ際のポイント

加湿器選びでは、電気代だけでなく、使用環境や目的に応じた総合的な判断が重要です。ここでは、それぞれのニーズに最適な加湿器の選び方を詳しく解説します。

加湿能力を重視する場合はスチーム式

確実で強力な加湿を求める場合は、スチーム式加湿器が最適です。スチーム式は室温や湿度に関係なく、安定した加湿性能を発揮します。

【スチーム式が適している場面】
● 広いリビングやオフィスで使用する場合
● 乾燥がとくに厳しい地域にお住まいの場合
● 短時間で確実に加湿したい場合
● 風邪やインフルエンザの予防を重視する場合

スチーム式は水を煮沸するため、雑菌やウイルスを死滅させる効果があり、衛生面でも安心です。健康管理を重視される方や、来客の多いオフィスでの使用にとくにおすすめです。

ただし、電気代が高めになることと、吹き出し口の高温に注意が必要な点は理解しておきましょう。最近では、吹き出し口の温度を40度程度に抑えた安全性の高いモデルも登場しています。

電気代を抑えたい場合は超音波式か気化式

ランニングコストを重視する場合は、超音波式または気化式加湿器が適しています。どちらもヒーターを使わないため、消費電力を大幅に抑えられます。

【超音波式のメリット】
● 電気代が安い
● デザイン性が高く、インテリアとしても楽しめる
● コンパクトで設置場所を選ばない
● アロマオイル対応機種が多い

【気化式のメリット】
● もっとも電気代が安い
● 自然な加湿で過加湿になりにくい
● 安全性が高い(熱い蒸気や霧が出ない)

在宅ワークが多く、長時間加湿器を使用する方には、とくに気化式がおすすめです。1日10時間以上使っても月の電気代は200円以下に抑えられます。

ただし、どちらも加湿能力はスチーム式に劣るため、部屋の広さや乾燥の程度に応じて適切なサイズを選ぶことが重要です。

イデックスでんきでは、LINEアカウントで簡単にマイページへのログインが可能です。 お得なクーポンやキャンペーン情報なども配信しています。

お手入れの手間を省きたい場合はスチーム式

お手入れの手間を最小限に抑えたい場合は、スチーム式加湿器が最適です。スチーム式は水を煮沸するため、タンク内で雑菌やカビが繁殖しにくい構造になっています。

【スチーム式のお手入れ方法】
● タンク内や吹き出し口のカルキ汚れを定期的に除去
● クエン酸を使った定期的なスケール除去
● 機種によってはお手入れモードで自動洗浄

月に1~2回のお手入れで清潔な状態を保てるため、忙しい方にもおすすめです。

一方、超音波式や気化式はよりこまめなお手入れが必要になります。とくに超音波式は、お手入れを怠ると、雑菌を室内に拡散してしまうリスクがあるため、注意が必要です。

小さい子どもがいる場合はハイブリッド式

子どもがいる家庭では、安全性と性能のバランスが取れたハイブリッド式加湿器がおすすめです。とくに気化式×ヒーターは、以下のメリットがあります。

● 吹き出し口が高温にならない
● 転倒時自動停止機能付きの機種が多い
● 適度な加湿能力で過加湿を防ぐ
● チャイルドロック機能付きの機種も豊富

また、設定湿度に応じて自動でヒーターのオン・オフを切り替えるため、必要以上に電気代がかかることもありません。子育て世代の方には、安全性と経済性を両立できるハイブリッド式が最適といえるでしょう。

加湿器を選ぶ際は、初期費用だけでなく、ランニングコストや使用環境を総合的に考慮することが大切です。

加湿器の電気代を抑える方法

加湿器の電気代を効果的に削減するためには、適切な使用方法と日常のお手入れ、そして根本的な電力プランの見直しが大切です。ここでは、実践的な節電方法を詳しく解説します。

部屋の広さに合った加湿器を選ぶ

加湿器を選ぶ際には、使用する部屋の広さに合った「適用床面積(適用畳数)」を意識することが重要です。部屋の広さに対して適用畳数が小さい加湿器を選んでしまうと、十分に加湿できず常にフル稼働状態となり、消費電力が増えて電気代が高くなる可能性があります。

とくにリビングのように広い空間では、寝室向けの小型モデルを使うとパワー不足になりがちです。逆に、やや広めの部屋に対応した機種を選んでおけば、無理なく加湿でき、省エネにもつながります。

また、カタログやパンフレットに記載されている適用床面積はあくまで目安であり、必ずしもぴったりのものを選ぶ必要はありません。むしろ少し余裕を持たせ、ワンランク上の機種を選んでエコモードで運転したほうが、効率的で経済的に使えるケースもあります。

なお、加湿器の詳細にはモードごとの消費電力が記載されていることも多いため、部屋の広さと運転方法の両方を考慮して選ぶと安心です。

定期的にお手入れをする

加湿器は快適な湿度を保つために欠かせない家電です。しかし、お手入れを怠ると加湿能力が低下し、常にフル稼働状態となって余計な電気を消費するおそれがあります。

とくに吸気グリルがホコリやゴミで目詰まりすると通気性が悪化し、不具合や故障のリスクも高まります。さらに、タンクやフィルターを清掃しないまま使用すると雑菌やカビが繁殖し、室内に広がって体調不良の原因となることもあります。

超音波式ではタンク内、気化式やハイブリッド式ではフィルター、スチーム式ではタンクや吹き出し口といったように、加湿方式ごとにお手入れポイントが異なるため、取扱説明書に沿って定期的に清掃することが大切です。

エアコンの設定温度を下げる

湿度と体感温度には密接な関係があります。同じ室温でも、湿度が40%の場合と60%の場合では、体感温度が2~3度異なります。この特性を活用して、暖房費と加湿器の電気代を最適化しましょう。

おすすめの設定は以下のとおりです。
● 暖房設定温度:20~21度(通常より1~2度低く設定)
● 湿度設定:50~60%(快適湿度を維持)
● 体感温度:22~23度相当の暖かさを実現

エアコン暖房の設定温度を1度下げることで、電気代は約10%削減できます。一方、加湿器の電気代は気化式なら月数十円、超音波式でも月数百円程度のため、トータルで大幅な節約が可能です。

とくに在宅ワークが多い方は、日中の長時間暖房使用時にこの方法を活用することで、年間数万円の電気代削減効果が期待できます。

電力会社やプランを見直す

加湿器の電気代を根本的に削減するには、電力会社やプランの見直しがもっとも効果的です。2016年の電力自由化により、自由に電力会社を選択できるようになりました。

とくに九州エリアにお住まいの方には、イデックスでんきへの切り替えをおすすめします。イデックスでんきは以下のような特長があります。

【イデックスでんきの主なメリット】
1. マーケットプラン
 イデックスでんきのマーケットプランは、電力市場の価格変動に応じて電気料金が決まるプランです。電気代の安い時間帯を狙って加湿器を使用することで、大幅な電気代削減が可能になります。

2. 深夜や早朝の安い時間帯にタイマー運転を活用
 日中の高い時間帯は加湿器の出力を抑える
 スマート家電と連携した自動制御も可能

3. その他の魅力的な特典
 イデックスカード利用:電気料金の支払いでポイントが貯まる
 ガソリンスタンド連携:イデックスグループガソリンスタンドでの給油がお得
 解約金なし:いつでも気軽に切り替え可能
 九州エリア対応:地域密着のサポート体制

加湿器を含む家電全体の電気代を効率的に管理したい方は、ぜひイデックスでんきのシミュレーションで具体的な節約効果を確認してみてください。

こちらでは、イデックスでんきの「電気料金シミュレーション」がお試しいただけます。 ぜひお気軽にご活用ください。

まとめ

加湿器の電気代は加湿方式によって大きく差があります。気化式はもっとも経済的で、超音波式は手軽さと人気を兼ね備えたタイプ、ハイブリッド式はバランスが取れた方式、スチーム式はパワフルでしっかり加湿できるのが特徴です。

用途に応じた最適な選択により、快適性と経済性を両立できます。さらに適切なサイズ選びと定期的なお手入れを組み合わせることで、さらなる節電が実現します。

効率的な電気代管理をお考えの方には、電力会社の見直しも重要なポイントです。イデックスでんきのマーケットプランなら、電気代の安い時間帯を活用して加湿器を運転することで、従来以上の節約効果を実現できます。

イデックスでんきの詳細や料金シミュレーションについては、ぜひ公式サイトでご確認ください。

関連記事

まずはお気軽にお問い合わせください!

お電話でのお問い合わせ

イデックスでんきコールセンター
0120-68-0313
0120-68-0313
営業時間 / 9:00~17:00

メールでのお問い合わせ