冷房の温度は何度が最適?設定の目安と電気代を抑える工夫を解説
2024.11.21- 節約
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冷房の温度は、室内外の気温、湿度や個人の感じ方によって異なります。室温は28度が推奨されているため、環境に応じて冷房の温度を設定する必要があります。冷房の最適温度や寝るときの温度、電気代の節約方法もご紹介します。
「暑いから冷房を使いたいが、体調を崩しやすいから冷房は苦手」と感じている人、実はとても多いのではないでしょうか?しかし、近年の地球温暖化による気温の変化によって、必要なときに冷房を適切に使うことが、体を守るためにとても大切です。
では、人間の体にとって、冷房を何度に設定するのが最適なのでしょうか。
この記事では、冷房を最適に使用するために、どのような設定にすべきなのか、設定の目安を、電気代を抑える工夫と合わせて解説していきます。
冷房を使いたいが苦手だと感じている方や、さらに快適に過ごせる方法を知りたい方は、ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
冷房の温度は何度が最適?
冷房を使用するとき、皆さんは何度に設定していますか。人によって快適温度はさまざまあるかと思います。しかし、人間の体は、暑すぎたり冷えすぎたりすることで、自律神経の異常や熱中症を発症するなど、気づかないうちに負担を感じています。
まずは、人間の体に負担をかけづらい、冷房の最適な温度を解説していきます。
推奨される温度
環境省では、エアコンを使用し、快適性を損なわない範囲で省エネルギーを目指すためには、夏季では室温28度を推奨しています。 設定温度ではなく「室温28度」であることがポイントです。
この温度であれば、体の自律神経やホルモンバランスなどを崩すことなく、快適に生活ができます。
「28度は暑い」と感じる方もいると思いますが、適切に冷房を使用しながらも、体を冷やしすぎない温度であることが重要です。
しっかりと体温調節機能を働かせながら、エアコンの設定温度だけでなく、服装や風通しをよくするなどの工夫もしていきましょう。
睡眠時に推奨される温度
快適に睡眠をするためには、室温25度から28度が推奨されています。人間は、入眠時に体温が低下することで、深い睡眠へと導かれていきます。
夏場は、外気温が高く、湿度も高い状態であることが多いため、設定温度を調整することが大切です。その際、冷房の設定温度だけでなく、除湿機能を活用し、湿度を調節することで、さらに快適な睡眠につながります。
また、扇風機などを併用することで、室内の空気の循環ができます。しかし、体に直接風をあてることは、急激に体を冷やしてしまうためやめましょう。
湿度や体感によって異なる
室温28度を推奨しますが、あくまでも目安であることに注意しましょう。なぜなら、雨が多く湿度が高いなどの気象条件や、部屋の特性、そして個人の体感によっても感じ方には、大きな違いがあるからです。
たとえば、湿度が高い日は、同じ28度でもより暑く感じませんか。逆に、日陰で風通しがよい場所では、同じ温度でも涼しく感じることでしょう。
よって、日々の状況に合わせて、設定温度を調整したり、除湿機能を活用したり、すだれやブラインドで直射日光を遮断したりするなど、快適に過ごせるように調整や工夫をすることが大切です。
冷房の設定温度で電気代が変わる
環境省によると、エアコン設定温度を1度緩和した場合の消費電力量は、冷房時約13%、暖房時約10%削減されると見込まれています。
つまり、エアコンの設定を上手に調整することで、電気代を節約することにつながるのです。
資源エネルギー庁においても、冷房を使う際の省エネ行動として「部屋の冷やしすぎに注意し、室内温度を無理のない範囲で上げること 」をおすすめしています。
たとえば、エアコン(2.2kW)の設定温度を27度から1度上げて28度にした場合(使用目安は1日9時間)には、年間で電気30.24kWh の省エネ、原油換算7.62L 、CO2削減量14.8kg の効果があり、約940円 の節約につながります。
このように、設定温度を1度変えるだけで消費電力は変わり、電気代にも影響します。よって、省エネ化を目指したい方は、設定温度を変える前に、服装や環境調整に少し気をつけてみることが大切です。
冷房をつけながら節電する方法
健康で快適に過ごすためには、冷房は生活において必要不可欠なものです。ただ、そこで心配となるのは、電気代のことではないでしょうか。 では、どのようにすれば冷房を使用しながら、上手に節電することができるのか、解説していきます。
直射日光を遮る
エアコンは、ヒートポンプという仕組みによって、冷房時では室内の空気の熱を室外へ、暖房時には室外の空気の熱を室内へ移動させることで、冷暖房の両方を行っています。
つまり、室内と室外の温度差を小さくすることで、エアコンの消費エネルギーを少なくすることができるのです。
よって、夏場はとくに、直射日光の当たる窓側に、すだれやブラインドなどを設置して遮光することで、室内温度の上昇を抑えることにつながり、節電効果が期待できます。
適切な運用方法で使用する
節電するためには、エアコンを適切な方法で使用することが大切です。冷房の適切な使用方法とは「冷やしすぎに注意し、無理のない範囲で室内温度を上げる」そして「必要な時だけつける 」ことです。
エアコンは、室内と室外の温度差がある場合、部屋の温度を下げるために、消費電力が大きくなります 。よって、健康に被害が及ばない状況下において、室内温度を室外と近づけることで、節電につながります。
また、必要なときだけ冷房を使用することで、資源エネルギー庁の算出によると、冷房を設定28度で1日1時間短縮した場合、年間で電気18.78kWhの省エネとなり、約580円節約 することができます。
フィルターを清掃する
エアコン内部のフィルターに埃などが溜まることで、エアコンの性能を低下させることがあります。よって、エアコンのフィルター掃除は、月1回か2回 することをおすすめします。
資源エネルギー庁の算出によると、エアコンのフィルターが目詰まりしているものと、掃除した後では、年間で電気31.95kWhの省エネとなり、約990円の節約 となります。
また、フィルターだけでなくエアコン内部の掃除をすることは、節電だけでなく、カビの繁殖による異臭やアレルギー症状の原因を予防することもできます。
少なくともエアコンの内部清掃を季節の変わり目に行うことで、節電効果も高まるとともに、快適な環境で過ごすことができるでしょう。
電力会社を見直す
節電を考えるとき、電力会社を見直すこともひとつの方法です。冷房は生活において、必要不可欠であり、電気代は家計の負担に大きく影響します。
電力の自由化により、私たちは自由に電力会社を選択できるようになりました。よって、さまざまな電力会社の料金プランを比較検討し、自分のライフスタイルに合ったものを選択することで、節電ができます。
電力会社を検討する際には、まず自分の電気使用量と料金を確認しましょう。そして、電力会社のさまざまな料金プランだけでなく、契約内容も合わせて確認することが大切です。
多くの電力会社では、契約の期間や解約時の違約金などを設定している場合が多いため、しっかり確認して電力会社を選択するようにしましょう。
まとめ
この記事では、冷房を使用する際に注意すべき温度設定のポイントや、節電につながる使用方法のアドバイスなどをご紹介しました。健康で快適に過ごすために冷房は必要不可欠なものであり、家計に負担をあたえないように賢く節電しながら使用していく必要があります。
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