2024年7月から電気代が値上げ⁉具体的な料金を電力会社別に解説

2024.06.27
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2024年7月より、電気代の値上げが実施されます。
しかし、どのくらい値上げされるのか、どうして値上がりするのかあまりよく知らない方もいるでしょう。

そこで本記事では、2024年7月からどのくらい電気代が値上がりするのかを電力会社別に説明し、値上げの理由についても解説します。

最後に電気代を抑える方法をご紹介しておりますので、光熱費を抑えたい方はぜひ参考にしてください。

1. 電気代が値上がりする理由

電気代が値上がりする理由は、電気・ガスの価格激変緩和対策事業による補助金が終了すること、再生可能エネルギー発電促進賦課金が値上がりすること、燃料費調整単価が値上がりすることの3つです。

つまり、補助金が適用されなくなった分の負担が増えてしまうことと、再生可能エネルギー発電促進賦課金・燃料調整単価が増えてしまうことにより、電気料金が大きく値上がりします。

1-1. 電気・ガスの価格激変緩和対策事業による補助金の終了

これまで電気・ガス価格激変緩和対策事業では、2024年4月使用分まで低圧が3.5円/kWh、高圧が1.8円/kWh値引きされ、5月使用分は低圧が1.8円/kWh、高圧が0.9円/kWh値引きされていました。

例えば、低圧での契約で月の電気使用量が260kWhの家庭の場合、4月分までは910円、5月分は468円が値引きされていたことになります。
この値引きがなくなることで電気代の負担が増えることになります。

具体的な値引き額が知りたい方は、資源エネルギー庁「電気・ガス価格激変緩和対策事業」をご覧ください。
対象月と使用区分を選択し、使用量を入力すれば値引き額が算出されます。

1-2. 再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上がり

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、固定価格買取制度で買い取られる再生可能エネルギー費用の買取に必要な費用のことです。
再生可能エネルギーで発電された電気は毎月の電気料金と合わせて、電気の使用者から集められています。

その再生可能エネルギー発電促進賦課金ですが、2024年4月分までは1.40円/kWhでした。
しかし、2025年5月分から2025年4月分まで3円49銭/kWhとなり、2.09円値上がりしています。

1-3. 燃料費調整単価の値上がり

燃料費調整単価の値上がりも、電気代が値上げされる理由です。

電力会社では、燃料価格の変動に応じて自動的に電気料金を調整する「燃料費調整制度」が導入されています。
そして、電気料金の燃料費調整等に用いる貿易統計値の公表にともない、各電力会社が2024年7月より値上げを実施することになりました。

2. 【電力会社別】2024年7月からどのくらい電気代が値上がりする?

低圧での契約で電気使用量が月250~260kWhの一般家庭の場合、月392~468円の値上がりが考えられます。
電気使用量が増えれば増えるほど、値上がり額は高くなるでしょう。

また、電力会社や契約プランによっても異なるため、詳しくはご契約中の電力会社のHPをご覧ください。

2-1. 東京電力

東京電力の燃料費調整は、関東エリアが1.51円/kWh、関東以外のエリアは1.50~1.51円/kWh値上がりします。

例えば従量電灯Bの30Aを契約しており使用電力量が260kWhの場合、6月までは8,538円ですが、7月からは392円増の8,930円です。

参考:東京電力「燃料費調整のお知らせ(2024年7月分)」

2-2. 関西電力

関西電力の燃料費調整単価は、電気特定小売供給約款を適用している場合は1.80円/kWh、それ以外の場合は1.56円/kWh値上がりします。

例えば、従量電灯Aで月260kWh使用する場合、6月までは7,196円だった電気代が7月から468円値上がりして7,664円となります。

参考:関西電力「2024年7月分電気料金の燃料費調整等」

2-1. 中国電力

中国電力の燃料費調整単価は、低圧が1.74円/kWh、高圧が0.62円/kWhの値上がり、特別高圧が0.28円/kWhの値下げとなります。

一般家庭への影響は、以下の表のとおりです。
契約しているプランと電気使用量によって、以下のように値上がりします。

料金プラン1か月あたりの使用量(単位:kWh)2024年7月分からの値上がり額
スマートコース260452円
シンプルコース6001,044円
従量電灯A260453円

参考:中国電力「2024年7月分電気料金の燃料費調整について」

2-2. 九州電力

九州電力の燃料費調整単価は、▲0.09~1.80円まで変動します。

例えば、従量電灯B30Aで250kWh使用する家庭の場合、6月までは7,101円ですが7月から450円増の7,551円となります。

詳しい内容は、以下の表のとおりです。

 燃料費調整単価前月分との差
低圧特定小売供給約款1.86円1.80円
受給契約条件2.31円1.70円

参考:九州電力「2024年7月分電気料金の燃料費等調整単価をお知らせします」

3. 値上げ後の電気代を抑える方法

「値上げ後も何とかして電気代を抑えたい」
「光熱費をこれ以上上げたくない」

このようにお考えの方のために、値上げ後の電気代を抑える方法を3つご紹介します。
今すぐにできる方法ばかりですので、ぜひお試しください。

3-1. 電気の使用量を抑える

1つ目は、節電する方法です。
必要のない照明や電源スイッチを切って使用量を減らすことで、電気代を維持したり抑えたりします。

ただし、少し節電しただけでは以前の電気代まで安くならないでしょう。
電気使用量を減らすには、電気の消費量が多い家電を中心に節電しなければいけません。

例えば、衣類乾燥機とエアコンです。
これらの使用を工夫して節電すれば、電気の使用量を抑えて電気代を維持できるかもしれません。

梅雨に活躍する衣類乾燥機の節約方法については「【種類別】衣類乾燥機にかかる電気代はいくら?節約方法もご紹介」、暑い夏に必要なエアコンの節約方法については「エアコンのつけっぱなしは本当に節電になるのかパターン別にしっかり解説」をご覧ください。

3-2. 電気プラン・電力会社を変更する

2つ目は、電気料金単価や基本料金が少しでも安いプランに変更するか、電力会社を変更する方法です。

電力会社によっては、電気料金に応じてポイントが付くこともあります。
ポイントを利用すれば生活に必要なほかの支出を減らせるため、全体でかかるコストを減らすことが可能です。

3-3. 電力会社のキャンペーンを利用する

3つ目は、キャンペーンなどを利用して電気をおトクに使う方法です。

例えば「イデックスでんき」の場合は、夏の節電プログラムを実施しています。

0.01kWh節電ごとに1節電ポイントをプレゼントする特典がついており、貯まったポイントは10節電ポイント=1円相当としてPayPayやWAON POINTなどのギフトへの交換が可能です。

法人の場合は10月利用分11月請求分の電気代が値引きされるため、とてもおトクなプログラムになっています。

エントリー受付期間:2024年6月17日(月)~8月30日(金)17時まで

4. まとめ

2024年7月の電気代の値上がりは、「電気代が値上げされる」というよりも、「補助金がなくなることで元の値段にもどってしまう」といったイメージです。

もちろん、再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上がりや燃料費の高騰による影響もありますが、補助金が終了してしまう影響が大きいといえます。

しかし、「電気代が上がるのはしょうがない」と諦めるにはまだ早いです。
電力会社を変更すれば、おトクに電気が使えます。

例えば「イデックスでんき」の場合、電気代に応じてdポイントかWAON POINTがたまるため、電気をおトクに使えるでしょう。
オール電化プランがあるほか、1年間契約で500円の割引があるため、現在ご契約中の電力会社よりもおトクになるかもしれません。

詳しい内容を知りたい方は、お気軽に問い合わせください。

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