熱中症の約4割は室内で発症⁉室内だからこそ徹底したい熱中症対策
2023.08.18- ライフスタイル
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熱中症といえば屋外で発症するイメージですが、実は室内で発症するケースも多いのはご存じでしょうか。
消防庁が毎年発表しているデータを見ても、熱中症の約4割が室内で発症していることがわかっています。
しかし、なぜ強い日差しが届かず冷房がかけられる室内で発症してしまうのでしょうか?
この記事では、室内で熱中症になってしまう人の特徴を挙げたうえで、室内の熱中症対策について詳しく解説します。
室内の熱中症対策におけるポイントを把握し、暑い夏を無事に乗り切りましょう。
1.熱中症は室内が4割を超える
消防庁が発表した、2023年7月24日~30日までの全国の熱中症による救急搬送人員は、11,765人でした。
上のグラフを見ると、発生場所は住居が42.6%、公衆(屋内)が8.3%を占めており、約半分が室内で熱中症になったことがわかります。
また、それ以前の調査でも約4割が住居で熱中症を発症していることから、熱中症のリスクは室内であっても十分に高いといえるでしょう。
特に「住居」は1番多く発症しているため、家の中にいても十分な熱中症対策が必要です。
2. 室内で熱中症対策が必要な人の主な特徴
健康に問題がない人も室内での熱中症対策は必要ですが、以下の人は特に注意しましょう。
脱水が起きやすい状態や体調が悪い場合は、熱中症になりやすくなってしまいます。
・運動不足の人
・アルコールをよく飲む人
・栄養状態が悪い人
・暑さに体が慣れていない人
・高齢者・乳幼児・肥満
・障害や持病のある人
3.【シーン別】今からできる室内熱中症対策
家の中にいても、どこで何をしているかによって熱中症になるリスクは変わります。
そのため、シーンに合った適切な熱中症対策が必要です。
3-1. 料理するとき
冷房が効いていても、料理中に火を使うと高温多湿になります。
エアコンをつけるだけでなく換気扇を活用したり、電子レンジで加熱調理したりするなど、なるべく火を使わない調理方法に切り替えるなどの対策をしてもよいでしょう。
揚げ物をする場合は特に暑くなるため、保冷剤を包んだタオルを首に巻くのもおすすめです。
なお、巻いたタオルに火が移って燃えないようタオルの先は服の中にしまってください。
3-2. 入浴するとき
湯船につかって温まるのも熱中症対策になります。
暑いからといってシャワーだけで済ませるのではなく、しっかり温まって暑さに体を慣れさせましょう。
また、入浴前後はしっかりと水分補給を行ってください。
お湯の温度は暑くなりすぎないよう注意し、換気も忘れず行いましょう。
3-3. 在宅ワークするとき
室内での仕事は、水分補給を忘れてしまいがちです。
そのため、のどが渇いてなくても水分補給ができるよう環境を整えておきましょう。
また、パソコンの排熱で室内温度が上昇することも考えられます。
温度計と湿度計を設置するなどして、室温の確認もしてください。
3-4. 冷房の効いていない部屋を掃除するとき
冷房の効いていない部屋を掃除する際は、換気や冷却グッズを活用するなどして対策しましょう。
ポリエステル素材を使用した冷感タオルは、19~23度までタオルの温度が下がるため、冷却力に優れています。
また、最近では首からかけられるポータブル扇風機なども、便利でおすすめです。
3-5. 子どもが部屋で遊ぶとき
子どもは大人に比べて環境の影響を受けやすく、汗をかく能力が低いため注意してください。
また、自分の体調が悪いことをうまく伝えられないこともあるため、室温や顔色などをよく確認しましょう。
子どもだけで遊ぶときは室温が適切であるか、自由に飲み物が飲めるか配慮する必要があります。
3-6. 高齢者が部屋で過ごすとき
高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、室内で熱中症にかかりやすいといわれています。
そのため、周囲の人が気にかけましょう。
「のどが渇いていない」と本人が言っても、体内の水分量が減少している可能性は十分にあります。
決まった時間に水を飲ませたり、水分を多く含む食材を食事に取り入れたりするなどして対策するとよいでしょう。
3-7. ペットと過ごすとき
ペットも熱中症になるため、室温をしっかりと管理してください。
また、呼吸が激しくないか、よだれが出ていないか、ぐったりとしていないかなどを確認することも必要です。
様子がおかしい場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
3-8. 寝ているとき
昼間だけでなく夜も暑くなるため、睡眠中も熱中症対策は欠かせません。
昔は「就寝中にエアコンをつけると風邪をひく」などといわれていましたが、最近では熱中症を防ぐため就寝中もエアコンをつけることが推奨されています。
また、寝ている間に水分は失われます。
寝る前に水やお茶を飲んで水分補給したり、夜中に起きたときすぐに飲めるよう枕元に飲み物を用意したりしておくとよいでしょう。
4. 室内熱中症対策のポイント
室内の熱中症対策は、ただ室温を管理すればよいわけではありません。
以下のポイントに注意して、しっかりと対策しましょう。
4-1. 室内だけでなく湿度もチェックする
室内での熱中症対策というと室温が気になるかもしれませんが、湿度も重要です。
湿度が高い状態だと汗が蒸発せず、熱が体にこもって体温が下げにくくなってしまいます。
4-2. 水分と塩分を補給する
水分補給は熱中症対策になりますが、取りすぎると水中毒になる恐れもあります。
水中毒とは、簡単に説明すると水分の取りすぎで体内の血液の塩分濃度が下がってしまうことです。
水中毒になると頭痛・嘔吐・失禁・意識混濁などの症状が起こるため、塩分補給も忘れず行いましょう。
また、室内で遊んだり仕事をしたりしていると、集中して水分補給を忘れてしまうことがほとんどです。
この場合は意識して休憩し、のどが渇いていなくても水分補給をしてください。
4-3. 睡眠不足と栄養不足にも注意する
睡眠・栄養不足や体調不良は、熱中症になる危険を高めます。
特に、夏は暑くてそうめんばかり食べて栄養が偏ったり、暑くて眠れず睡眠不足になったりすることが大半です。
栄養のある食事や十分な睡眠が難しい場合は、サプリでの栄養補給や睡眠の質の向上が期待できる健康食品などを活用するとよいでしょう。
4-4. 体を暑さに慣れさせる
暑さに慣れていないと、熱中症になりやすくなります。
適度に運動したり湯船につかったりして、体を暑さに慣れさせましょう。
5. まとめ|夏の電気代が気になる方はイデックスでんきまで!
熱中症は室内で発症する割合が約4割と高く、室内の熱中症対策は欠かせないことがわかりました。
暑い夏を無事に乗り越えるためには、エアコンなどの家電や冷却グッズの活用が欠かせません。
しっかりと活用して、熱中症対策をしましょう。
しかし、家電の稼働時間が長くなれば電気代が高くなってしまいます。
「熱中症対策とわかっていても電気代が気になる……」と思う方も多いでしょう。
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